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第56回昭和会展

 第56回昭和会展がスタート。

 今年はいろいろと思うところが多かったので記載しておきます。
授賞式は5時からですが、私は毎年早めに行くようにしています。今日は1時間前に到着。すると入選者と思われる女性が一人すでに会場入りしていました。東京海上日動賞に選ばれた蛭田さんでした。せっかくなので名刺交換から始まっていろいろ話しました。受賞の祝福だけでなく、制作以外に心掛けることを伝えたわけです。ちょうど長谷川社長が見えたので、話に参加してもらったところ、これまたいいアドバイスをされていました。

 絵を描くだけでなく、どう人と出会い、接していくかが大切であることが体験できたはずです。

 授賞式では、審査員の一人、画家の福田美蘭さんの激励が秀逸でした。
絵描きは描きっぱなしではいけない。自分の作品が飾られたとき、どのように見えるか、隣の絵と比べてどう感じられるかを振り返って、反省することが大事。その意味で今日がスタートである、という内容でした。

 つまり作品完成がゴールではないし、入選や受賞がゴールでもない。ゴールとは、作品を見た人が何かを感じたり、次の作品の糧になったり、入選をきっかけに次のステップに行くことだったりするのです。私は激しく同意したので、式の後、福田さんに、こういう正しいことを言ってくれる大人は貴重だと伝えました。さすが一流の画家は一流の心構えをもっているものだと感心した次第です。

 さて入選した人たちには福田さんの言葉を本当に理解して、明日からの過ごし方を変えることを期待します。

2021年3月17日

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