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私はひとりっ子。

兄弟がいないので、何をするにもいつもひとりだった。

親が働きに出ている家は、いつも静かで
シンッとしていて。トランプもできない、あやとりもできない、お人形遊びも一人。音楽を奏でても、なんだかすごく寂しい音がした。

友達と別れる時はいつも辛くて、日が暮れるのがとってもうらめしかった。


中学の時、家のパソコンがインターネットが繋がって、チャットというものができるようになった。

毎晩のようにチャットしていたのを覚えている。


高校生の時、自分の携帯電話を持つことで自由に誰とでも連絡をとれるようになった。

みんなでサイトを作ったり、メールをしたりして毎日のように連絡を取り合っていた。

私は一人が怖い。

一人になるのがすごく怖い。

たまに海外の"ルームシェア"を嫌がる人がいるけれど、私は海外の家に一人で住む方がよっぽど嫌だと思った。

一人が怖い。
とびっきりの臆病者だ。

私はいつも怯えている。

この先歳をとって、親が居なくなってしまった時。私は孤独に耐えられるのだろうか、と。

こればっかりは仕方のない事。
人間、産まれたのだからいつかはお別れの時が来る事くらい。


頭では分かっていても、怖い。

私はいつからか、失うのが辛いから、大切なものを作るのが怖いと感じるようになった。


……いつも考えている訳ではないけれど、たまにこんな怖さが襲ってくる時がある。

私は孤独に勝てるのだろうか。

雨降りの憂鬱で、
片付けられたらいいのに。

美味しいコーヒーをいただきながら、文章を綴らさせていただきます!