発達障害の増加と社会の変化

昨日こんな記事を書きました。

発達障害は増えているのか?
これはまだ結論が出ていないと思いますが、無視できないのは発達障害が広く認知されてきたということがおそらく要因の一つとして挙げられます。

ただ、「それにしても増えすぎじゃない??」

と指摘する専門家もいます。

添加物や農薬、環境汚染など様々な要因が指摘されていますが、その真相はわかりません。

ただ、社会そのものの変化が要因として考えられると私は思っています。

まず、発達障害(特にASD)の脳について簡単にまとめます。

発達障害の脳の特徴として扁桃体の過覚醒があります。過覚醒というのは、扁桃体が不快であると判断している状態を指します。この刺激は様々なホルモンを分泌する副腎に伝わり、ストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールを分泌させます。

発達障害の人は定型発達の人よりもこの機能が強いと言えます。

一方、社会の変化について言及します。

現代はVUCAと呼ばれる予測不能な時代であると言われています。
AI然り、スマート化然りこれから何が起こるか予測することはできません。

予測したとしてもそれが当たる確率は非常に低い。

さらに、SNSの普及のおかげで交流できる人の数が格段に増えました。

しかし、匿名性という特性から不用意な発言やバッシング、相手を傷つけるような言葉も多く、コミュニケーションの不安も現代特有です。

つまり、前の時代よりも扁桃体の過覚醒を促す時代に変化したと言えると思います。

前述した通り、発達障害の脳の特徴として扁桃体の過覚醒があります。元々過覚醒していた扁桃体がこのような時代の変化によってさらに覚醒するようになった。その結果、今までならそれほど問題が発症しなかった発達障害グレーゾーンの人たちの症状が表面化してしまった。

こんな風に考えられないだろうか?

これが私の仮説です。

正しいのかはわかりません。しかし、扁桃体の過覚醒を促しやすい時代になったことは確かです。

テレワークやオンライン化によって発達障害の人が生きやすくなったと同時に、扁桃体の過覚醒を促しやすい時代に対応する必要がありそうです。


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