家庭を顧みない母親

父と母は20歳と19歳で
私の事を生みました。

5歳ずつ離れた弟が2人。


週末家にいる父親と、
いつもイライラしていた母親。
後で聞けば父親は勝手に仕事を
辞めてきてしまう人で

一時母親だけの収入で
家族を養っていたのだとか。


父の再就職が決まって
しばらく経った頃



ある日、母親は転職を機に
夜帰って来なくなった。
男と遊んでいた。


夕飯は作ってある日もあれば
何も無い日もあった。
父の帰りが遅い日は

子供の足では遠すぎるスーパーに
買いに行けず、
あるのは自分達のわずかなお小遣いのみ。


末っ子の弟が寂しがって起きてくる。
母親と背格好の似た私が
薄暗い部屋で母親のふりをして
寝かしつけていた。




友達にも親戚にも、
誰にも相談出来なかった。


誰かに助けて欲しかった。


いつも長女の私がしっかり
していなきゃいけなかった。
一番孤独で寂しかったけど


表面上は仲の良い家族と
見せかけていたから
誰にも相談出来なかった。


友達の前では全く別人だった
母親を見て、

家の中で起きている事は
隠さなきゃいけないんだと察した。

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