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日本人と英語.

-アラフィフに英会話ができるまでの3つの習慣,という経験をシェアするためのシリーズ,あとがきのようなもの.(Episode #10 )

流暢か,より,気持ち

プロの英語に関する仕事についている人には当てはまらないでしょうけど,結局のところ,日本人の「英語をしゃべる」という言葉が持つ完成イメージが異常に高いだけなんだと思います.僕が今回,自分の体験を元に,こんな一連の記事をまとめたのも,英語ってそんなにハードルが高いものではないですよ,っていうことを言いたかったんです.3つの習慣で,隙間時間で,すぐに英語である程度怖がらずにコミュニケーションが取れるようになるんです.それは,どこまで話せるようになったか,という技術的な問題ではなく,結局のところ,気持ちの問題なんですよね.

もちろん,まだまだ思うように喋れませんし,いつかは流暢になりたいと思いますけど,それは少し時間がかかるんだろうと思います.例えていうと,プールで25mを泳ぐまでは,殆どの人が何とか出来るようになって,そこからスピードを早めたり,長距離を泳げるようにトレーニングするのは水泳部とかに入って鍛える必要があるのと一緒じゃないかなと思うんです.25mくらいはコツコツやれば泳げるはずなのに,日本人は英語に関して言えば,スタートして水中で目が開けられずにちょっと怖くなったあたりで「できない」と思わされている気がしたんです.その,水中で目を開ける,とか,息継ぎが出来るようになる,とか,幾つかのステップが,英語を身近においておけば開いていくのに,なぜか鍵をかけてしまっている人が多いんじゃないかなって.英語って,言ってみればただの言葉です.外国の人が日本語を学ぶほうがもっと大変だろうにって思います.日本人に出来ないわけがない.

前にも書きましたが,外国の人が,たどたどしい日本語で,クスッと笑えるようなミスをしても,何となく言いたいことが分かったりするじゃないですか.あれと同じでいいと思うんですよ.それに,かわいいじゃないですか,そのほうが.その視点を常に持っていれば,上手くやろう,っていうプレッシャーから解放されますよね.それがまず第一歩かなって思います.

地球儀のうえに暮らす

英語のメリットを話すと,日本語や日本の文化をないがしろにしているかのような印象を与えてしまうことがあるようです.でも,そんなことは実際にはなくて,強調したいのは,ニュートラルに日本を見ることが出来るようになる,という事かなと思います.もし,国民が第2言語として英語をもっと理解するようになれば,もっと日本の何が良いのかが逆照射されると思いますし,地方や伝統の継承という意味でもプラスだと思いますし,さらには多様化,より民主的な社会に近づくのではないか,とすら思います.

全世界で日本語を使える人は,僅かに2%だと言われています.英語で25%程度だと言われています.英語でコミュニケーションが取れるようになると,世界がどんどん近くなってきます.そういう視点で社会や文化を見つめられること.その視点から自分の身の回りを見ていくこと.世界の中の「わたし」は,そんなにハードルが高いものではありません.なにしろ,新しいことを知るということが,人間にとっては刺激的な事なんですから.世界には,まだ他に98%も知らないことがあると考えたら,まだまだ楽しみが残っていると思いませんか?英語が使えるとは,好奇心が誘うの旅へのパスポートとであると共に,日本地図の上でなくて,地球儀のうえに暮らしているという視点で,世界を見る眼を持つことではないかなと考えています.

2020年は誰もがこれまで以上に「世界」を意識せざるを得ない年になりました.このぼんやりと先の見えない状況を,世界中あちこちの友達と意見交換しながら,励ましあいながら,日常を迎えることがどれだけ元気を与えてくれるか.そんなことを思いながら,このシリーズをまとめました.英語に挑戦してみようかな,という人のひとつの参考になれば幸いです.

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