マガジンのカバー画像

繊細世界

37
この性質をもつ人々について学んだことの多くは、Elaine N. Aronの著書、「鈍感な世界に生きる 敏感な人たち」からです。 ■高感度の人々(HSP)は1990年代に開発さ… もっと読む
運営しているクリエイター

記事一覧

幸せバリごはん

バリに行くと、3日に1度はかならず食べる料理、ナシ・チャンプルー。 ナシ・チャンプルーが味わえるのは、ホテル、レストラン、ワルン(バリの食堂)といろいろで、その味わいは値段とともに各種さまざまです。 ナシ・チャンプルーの "ナシ"はご飯、"チャンプルー"は混ぜるという意味。インドネシアの白いごはんの上に、野菜や肉料理、揚げ豆腐など、いろんなおかずを盛り合わせた、バリの幕の内ごはんのような感じです。 お気に入りのナシ・チャンプルーは、バリ人の食通イワンさんに教えていただい

ホイアン|無音を楽しむ喫茶店。

入り口を入ると、店員さん誰もが無言の笑顔で迎えてくれます。 少し暗めの店内にBGMはありません。席に座ると、テーブルの上に置かれた文具類とブロックが目に留まります。これらはどうやら店員さんとやりとりするために使う、ツールのようです。 筆談やジェスチャーで注文をすると、いままで誰かと必要のないことまで、話しすぎていたことに気づきます。 どこへ行っても、音に追いかけられる現代。 言いたいことを声にして伝えなくても、自然音に心を預けて、それを味わってみるのもいいものです。

感謝の水

海外にいるとき、帰国したとき。 日本は改めて「豊かな国」だなぁ。と感じます。 貧しいとはどういうことで、豊さとはいったい何なのでしょうか? 今回は。お金の保有量だけから感じることではなく、 生まれつき安全で衛生的で、豊かな国で暮らしてきた私が、旅先で感じた ″ 貧しいということ、豊かであること″ について振り返ってみたいと思います。 先進国で生まれ育ったっ私が豊かなこと、貧しいこと、それぞれに分けたのは、「水の存在」。 水道の蛇口から透明な水が勢いよく出るのを見ると、

バリ島|自然が奏でる村

モンキーフォレスト脇の小道を通り抜けた先は、のんびりとした風情が漂う「ニュー・クニン村」。 村の中心部には大きな広場があり、聖樹プリンギンと呼ばれる巨大バンヤンツリーがそびえ立っています。 広場の木陰では何をする訳でもなく、座り込んでいる村人たちの集う古くからの社交場。 ウブドは旅行者に大変便利な滞在エリアとなった反面、ウブドならではの魅力を年々感じにくくなっている部分もあるかもしれません。 しかし、ここで暮らす人たちと接したり、文化を学ぼうとすればいくらでも感じるこ

バリ島|サルが暮らす神秘の森

猿たちが旅行者を歓迎する森のパワースポット。 緑の茂る大きな木々は、肌を焦がすような日中の日差しも和らげてくれます。ここでたくさんの猿たちが暮らしているため、モンキーフォレストと呼ばれる鬱蒼とした自然保護区は、森林浴が楽しめる絶好の散歩スポットです。 木々の呼吸が聞こえてきそうな深い森の中へ入ると、森のあちこちでは猿たちが気ままに振る舞い、訪れる人々を楽しませています。 この地域に暮らす村人たちは、森の精霊の住む場所として敬い、寺院や火葬前の死体を仮埋葬する墓地も置かれ

バリ島|精霊のとおり道

神々の宿る島には不思議な霊や妖怪なども存在しています。 元々バリ・リヒンドゥー教には古来からの精霊信仰が融合しており、精霊は敬われています。精霊は渓谷や窪地のほか、道のが交わる所にも住むとされ、そんな場所に車で通り過ぎる時は軽くクラクションを鳴らすか「失礼します」と心でつぶやく人も多いようです。 神々や精霊へのお供えものは、チャナンと呼ばれて、祭壇に置かれますが、地界では、悪い神さまが人間を病気や災いで苦しめると言われています。チャルと呼ばれるものは地面に供えられます。

神さまと調和するバリ

ヒーリングアイランド 神々の島と呼ばれるインドネシアバリ島では、独自のバリ・ヒンドゥー教の信仰者が、人口の9割近くを占めていて、ほかの東南アジア諸国にない、独特の雰囲気があります。 人々の生活には、バリ・ヒンドゥー教がふかく根付いており、長期のバリ島滞在者はもちろん、短期でバリ島を訪れる旅行者でさえも、その存在を意識せずにバリを歩くことはできません。 たとえば、街中では女性たちがいたるところでお供えをしていたり、寺院などでは祭礼を目にする機会も少なくありません。 **

バリ島|古来からの生活を感じる朝

ウブド王宮の十字路沿いにある庶民の台所、ウブド市場には、夜も開けきらぬ明け方から続々と人々が集まってきます。 野菜やお供えものを大きなカゴに入れ頭の上に乗せた人、べモで乗りつけて鳥などを運び入れる人、市場内の人や通路には神様へのお供え物とお香が添えられ、その香りが周囲に漂い、素朴で活気に満ちたバリの昔ながらの生活風景が広ります。 空が薄明るくなってくると市場は本格的に賑わい出し、2階建ての建物に囲まれた内部は、小さな広場のようになり、そこに露天がひしめくように並んでいます

一人旅が創りあげたもの

自由に旅ができ、予想外の素敵な出来事が起こるなど思っていなかった20代。″ 一人時間を深めたい ″ その願いを神さまが聞き入れてくださったのは、30歳を過ぎたころからです。 毎日心も体も騒がしい日々のなかで自分をリセットさせることは、心身が健康でいるためにすごく必要なことだと思うようになりました。 一人旅は生きていくうえでの大事な感性をつくってくれています。そして、旅で得たものは後になって自分自身の味方になってくれるようになります。 たとえば ″ 誰かに頼って連れて行っ

共鳴|興味|関心

People◆ Neale Donald Walsch ◆ 吉本ばなな さん ーーーーーーーーーーーーーー Museum◆ MAIIAM Contemporary Art Museum ◆ ソウル薬令市韓医薬博物館 ーーーーーーーーーーーーーー Bookここに紹介しているのは、本当に価値あるものとは何かを考えさせられたものばかり。 心を豊かにするためには、今あるものを慈しむ素直な心でいること。 『生活のために必死になってお金を稼ぐことに流されるだけではなく、少

支えてくれる人より支えられる人を見つけよう。

みなさんにとって「不満」とはどんな時に起こりますか? 私は、仕事仲間や家族、友人に見捨てられた気がする、といった時に周囲が支えてくれないという不満を持つことがよくありました。 とにかく私は、人が自分の心を読んでくれて当然とか、支えを必要としていることを、「わかって」くれて当然と考えていました。 でも、よく考えてみれば、それは無理な話だったということに気がついたのです。周囲もそれぞれ悩みやストレスを抱えていますし、同じ悩みを持つはずの相手でも、こちらの気持ちに気づいていない

新しい季節と新しい未来

私は元々大きな変化が苦手です。 でもそれでは何も変わらないので、実は一歩一歩怖がりながら進んでいます。 毎年慣れた環境で、ヒト・モノ・コトがルーティン化し、『これでいいのだろうか?』と問い続けた時期もあったのですが、ここ1年で考え方が大きく変わって、これからもどんどん進みたいと思っています。 気づけば、周りの関わる人たちが変わっていました。自分ごとのように、背中を押してくれる人たちになっていて、色んなことを教え助けてくれたから、私も感化されたのです。「目に映るものは鏡」そ

「見た目」や「形」から入れば良い。

誰もが外見に見合うような、中身の素敵な人になれるという話。 私は、周りの人の視線を強く意識しているからこそ、見た目を大切にします。服装や身だしなみに気を配り、デザインの優れたものを好み、何をやる時も「スマートに」を心がけます。 しかも私個人としては、いくら見た目を追いかけても、中身が「おざなり」になっているという感覚はありません。むしろ、外見を整えることで、自分の中のハードルが上がり、高い志を持つようになったのです。 私たちはスマートに見える形を意識しているうちに、内面

私とあなたの「化学反応」 の話。

「人に出会う」ということ。 私は人といる時、自分のスタイルを一旦脇に置くようにしています。相手を立てることで、「あの人は何を持っているのか」、「相手にあって自分にないものは何か」、そして「私は人からどう見られているのか」をよく知ることができるからです。そのため、自分の中にいつも誰かの存在が大きく関わっていることを実感するのです。 人に出会って刺激を受けるということは、日々新しい世界を発見し、素敵なことや閃きに出会うこと。それは「自分がない」とか、「人の意見に流されやすい」