人はなぜ病気になるまで働くのか?
私は激務に追われ突然仕事に来れなくなってしまった人や復帰したがまた休んでしまう人、ドクターストップが出るまで働き続けてしまう人達を知っている。
その人たちは全員真面目な人たちであった。全員に自分としての軸があったように思うが、断ることが苦手であったように感じる。
なぜ心を病んでまで働かなければいけないのか?をこれから自分なりに考えてみる。
心を病むというのは、その前に体調に変化が現れるものである。食欲の減少増加が顕著に出たり、睡眠の変化等にも出てくる。
しんどいという感情は殆どの場合出てくるものであると思う。
しかしこの感情を理性で抑え込むのだ。
「辛いことを頑張ったらいいことがある」
「逃げちゃダメだ」
「責任がある」
どこかの誰かに教え込まれた言葉なのか、自分を肯定するのではなく、暴力的に鼓舞するように聞こえる。これは一種の洗脳である。
自分の感情を抑え込んだ結果、感情が機能しなくなる。楽しいと思えない、無気力な状態になる。そもそも人は感情で動く生き物なのにその感情が機能しないということは行動ができなくなるに等しい。
なぜ人は病気になるまで働くのか?という問いに戻る。
私が考えるに上記に挙げたような洗脳を無意識に受けているからであると思う。
その結果心の病になった人たちは、ものすごく辛い思いをしなければならなくなる。
人を雇う企業、会社からすれば残業し都合のよく使える駒のような人材が欲しいに決まっている。そして使い物にならなくなればお役御免だ。
私は今の時代は良くなったと思う。ハラスメントが問題として取り上げられ、女性も平等にという風潮や、自分に優しくという流れ、お酒の強要がなくなってきたというのもいい流れだと思う。
風潮が変わるとその恩恵にあやかれない人たちは、よくない世の中になったというが時代の流れには逆らえないのだ。
時代の流れには過去の結果からの学びが加味されていると思う。
人々が仕事などで、心を病むことがなく生活できる社会を作るにはまずは「逃避」という選択肢を持つということが大事だ。
心を病んでからドクターストップがかかってからであったり、身体が動かなくなる前に自分のことをつぶさに観察し自分のSOSに気づくこと。これがあって初めて自発的に逃げるということができるのだ。
世間の目が気になるだろうが、逃げたらええやん。生き延びてまた頑張ればいいし、幸せなったらええやん!って思う。
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