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MARIPOSAという、変形だけど美しいギター。


デジマートで見つけた本家Music Man MARIPOSA


私の日常の大事なルーティンにデジマート・チェックがある。
ある日、美しい模様の入ったピックガードをもつ変形ボディを持つギターに目が惹きつけられた。それがMusic Man Mariposaだった。

このギター、ワールドワイドに活躍するMARS VOLTAとAt the Drive-inのソングライター兼ギタリストのOmar Rodriguez-Lopezによるデザインとのこと。不勉強な私はいずれも知らないのではありますが・・・(笑)。

メーカーホームページより。
この方がデザインされたそうです。
メーカーホームページより。
私がデジマートで見つけたのは、ホワイトと、グリーン、そしてもっとカスタムのモノ。


どうにもこのギターが気になった私は、高校時代にバスケットで痛めた古傷の膝の痛みをこらえながら、秋葉原のイケベさんまで見に行ったのでした。
高価なMusic Manの中でもまた特別な材を採用したその中古のMariposaは、なかなか見つからず、店員さんに尋ねてようやく出会えたそれは、案外小振りなギターだった。
アンプにつないでもらい音出しをしたものの、確かにクリーンの甘いトーンには魅了されたけど、「うーん🧐、この価格は、ちょっと無理」というのが、本音なのでした。


Reverbで狙っていたSterlingのMariposa


当時、私はReverbでイタリアやフランスの楽器店からペダルを購入していたので、ReverbでMariposaが安く売られていないかチェックをした。すると、Music Manの廉価ブランドであるSterlingからMariposaが出ているのを発見した。カラーもホワイト、グリーン、シェル・ピンクと鮮やかだ。さすがに廉価版ということで、あの美しいピックガードのデザインはなく、純白のシンプルなものであったが、指板のインレイもあり十分美しい。

日本で購入できないものかと毎日チェックしていたら、Hoochiesさんで、ようやくグリーンのものを1本掲載していた。自分としてはシェル・ピンクかホワイトが欲しかったので、何度かReverbでアメリカの楽器店から購入することも考えたが、輸送費も高いうえに、何日輸送にかかるか聞いても返事はないし、配送後に請求が来たりする関税の額もよくわからない。

そうこう考えていたら、とうとう一番の候補だったシェル・ピンクのMariposaがとうとう消えてしまった。誰かが購入したのだった(泣)。
すると、後日、LinkedInで交流のある、ペダルを自分のブランドで製作し販売している知人が、そのシェル・ピンクのMariposaの写真を投稿していた(下記写真)。何たる奇遇!「それは自分が狙っていたやつだよ!」と書き込みながら笑ってしまった。

LinkedInでのGAS仲間がアップした投稿


とうとうゲット!


なかなかグリーン以外のMariposaがデジマートに上がってこないため、私は日本の輸入元のウェブサイトに日本に入ってくる予定があるのかを尋ねてみた。すると、どういうわけか問い合わせはUSのメーカーに届いていて、企画翻訳した日本語で、「日本の輸入元のこちらにメールで問い合わせてください」と返事があった。
そんなわけで、日本にごくわずかホワイトが入ってくることがわかり、中古のMariposaを触らせて頂いた縁もあり、イケベさんを通じて購入した。

購入したことをいつ、アメリカの知人に知らせようかと思っていたら、またあのシェル・ピンクのMariposaをアップしていたので、自分も買ったよと返信したら、その本人やいつもやり取りしているオーストラリアの知人からすぐコメントが寄せられてきた。"GAS*"仲間の結束は固い(苦笑)。

LinkedInのやり取りです(笑い)

*GASについては以下の記事を参照ください。


クセはあるけど愛着の湧くギター

このMariposa、自宅でちゃんと試奏して初めて気が付いたのは、”とにかくハイフレットへのアクセスがしにくい”ということだった。
私がギターの個人的な評価をするために動画を撮影しサウンドをチェックしたりするのは、決まってBaseBallBearの『Change』や『不思議な夜』とか『それってfor誰?』の湯浅将兵パートなのだが、いずれも21や22フレットを使用する。ところがこのMariposa、ボディの下の部分が前に出てきているため、下の写真のように、ボディの突き出しが邪魔になってハイフレットへのアクセスがかなり悪いのだ。
それに気が付いた時は、「本家のMusic Man Mariposaを無理して買わなくてよかった!」と思ったものだ。
輸入元の方にギターの感想を伝えた時にその点にも言及したところ、その点は担当の方も検品して感じたということだった。きっとこのギターのデザインをした彼は、ハイフレット、あんまり弾かないんでしょうねぇ。それともやせ我慢かな?

ハイフレットはやはり弾きにくい特殊なボディ形状

一方、ハムのサウンドはなかなか良い。
特にクリーンサウンドは非常に透明感が高く豊かな低音も出るので、私は弾けないがジャズサウンドにもピッタリなのではと思う。また、指弾きでのサウンドもなかなか良い。

もう一本、日本にホワイトが入ってきていた。


上記のLinkedInの投稿に、日本には多分1本しか入ってきていないホワイトと書いていたが、なんと今、デジマートにもう一本、フーチーズさんで販売されているのを見つけてしまった。理由はわからないがアウトレット価格にて販売中。
わたしはNoteでステルスPRをするつもりはないので、輸入元にも、フーチーズさんにも何も依頼されていないけど、もし、ご興味のある方は、試してみてください。なかなか面白いギターです。
今回も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました!

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