トレード結果のカギを握る!自動思考に対処できる力を手に入れるには?
トレーダーの成績は、自動思考がすべてのカギを握っているといっても過言ではないほど重要。
トレードの結果は、この自動思考がカギを握っています。
設定していた損切りに引っかかりそうになり怖くなって損切りをずらしたり、含み益が膨らんで、それを失うのが嫌で自分の戦略よりも早めに手仕舞ってしまうなど。
これは相場の動きそのものや、自分の戦略に従ったわけではなく、自分から湧き出た自動思考に反応した結果。
トレードで感情を完全に排除することは臭いものにフタをするのと同じで、全く問題解決にはなっていないのでNGですが、だからといってこの自動思考をほったらかしたり、自動思考に完全に従うといったこともオススメはしません。
よく、「トレードからは感情を排除しなければならない」と言われているのは、この自動思考の悪影響の部分が際立って見えるから、排除しなければならないと感じているのではないかと思います。
しかし、大切なのは「排除ではなく、どう対処するのか?」です。
自動思考と向き合う
自動思考というのは、ものすごく自覚しにくく、記憶にも残りづらい思考です。
全くトレーニングをしたことがない人が、すぐに自らの自動思考に瞬時に気がつくというのはとても難しいものです。
この自動思考を客観的に見るには、このツイートに書いたとおり、自分がどんな時にどんな反応をしているのかを動画に撮って、後から見るという方法がオススメ。
これやってみるのがこっ恥ずかしすぎて、100人いたら1~2人やればいいほうです。
しかし、客観視の効果は抜群なので、やった人はかなり大きな気づきを得られるのではないかと思います。
トレードノートに感情を書く
トレードノートをつける気にもならない人っていうのは、そのまま一生つけずにだいたい負け続けて終わるんですが、トレードノートをつけ始めた人は、それだけで多くの一般トレーダーよりもかなり先を走っていると言えます。
ここでは、既にこのトレードノートへの記録が習慣化されているトレーダーは、自動思考と向き合うために、
・問題のあったトレードの状況
・その時に浮かんだ考えと行動の詳細
・トレードの結果についてどう思ったか
この3つをプラスして記録していくといいでしょう。
これを毎日記録することで、何を感じて、どう行動したのかが少しずつ把握できるようになってきます。
さて、ここまでの方法は後になってから振り返って客観視する方法ですが、リアルタイムで自動思考を客観視できる能力があれば、凄いと思いませんか?
マインドフルネス
リアルタイムで自動思考を客観視できるメンタルを手に入れるには、Googleが、その他大手の海外企業が取り入れているマインドフルネスが最適。
マインドフルネスとは、簡単にいうと「今、ここに集中する」こと。この能力を鍛えてやれば、リアルタイムで自分が何を考えて行動してるのかがわかるようになっていきます。
マインドフルネスのやり方はいろいろありますが、日本人にも馴染みがあり、とても効果のあるものに瞑想があります。
スティーブ・ジョブズも瞑想をしていたと言われていますし、最近では、ポケモンGO!を開発したNianticの社内にも瞑想専用の部屋があるようです。
瞑想を宗教的な理由で避ける人もいますが、1日5分を数週間続けるだけで意志力を司る前頭葉が発達するという研究結果もあり、現代では脳科学的にも効果が認められているものになっています。
この能力を伸ばすと、自分が今何を考えているのか?ということに気が付きやすくなります。
気づくということは、それに対処できるようになるということ。逆に気づかないままだと、対処のしようがないということです。
どんな考えに注目するのか
注目すればするほど、大量に湧き出てくるのが感じられる自動思考ですが、じゃあどんな自動思考に注目すればいいのかというと、
それは、
何度も繰り返されている感情的な言葉
これに注意を払ってください。
過去のトレードノートを見直せばわかりますが、何度も何度も同じ思考や行動が登場するはずです。それが習慣であり、あなたの習性です。
今負け続けているとしたら、そのあなたの習性こそが負け続けている原因なので、そこに少しずつ変化を加えて、勝てる習性へと変えていったり、それによって起こりうる失敗を回避する仕組み(トレード規則)を構築していくんです。
この変化こそが、自動思考に対処できるようになるカギとなります。
今回も、いいね!やリツイート、感想等をいただけると嬉しいです。
また次回のnoteをお楽しみに!
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相場歴21年。トレーダー心理の専門家RedJohnが、メンタルの重要性に気づいた優秀なトレーダーに向けて思考や心理を整える情報を発信してい…
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