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ゲストハウス開業に向けての記録

宮崎県へ移住して今年で3年目となりますが、移住1年目から計画していたゲストハウス開業。とうとう先月物件を購入し開業に向けた準備が始まりました!

オープンまでの活動をこのnoteに記録していきたいと思います。これからゲストハウス開業を考えている方にもスケジュール感や準備することなど参考になれば幸いです。

ここからは移住してからゲストハウス物件を購入するまでの経緯とどのような流れで準備を進めてきたのかをお伝えします。


移住〜地域おこし協力隊に着任

宮崎県へ移住してからの仕事を決めずに移住してしまいましたが、ご縁があり2022年3月に『川南町地域おこし協力隊』に着任しました!
協力隊としては移住コーディネーターとして、移住定住に関する活動をしてきました。
具体的にへ移住相談や来町車の町案内、移住者交流イベントの開催などを行っています。
協力隊の活動内容は以下のブログでも紹介しています。

テントサウナで移住者交流会
移住相談会への参加

移住コーディネーターとして活動する中で、もっと多くの方々に川南町に来てもらい町を体験してもらいたいと思うようになりました。
その為にはその人達を受入れる場所、町民の方との交流する場所が必要だと感じたことからゲストハウスをやりたいと思うようになりました。

ゲストハウスの物件探し

正直これがなかなか大変でした。少なくても以下の事は最低条件かなと思います。

《最低条件》
①立地・・・やりたい事が出来る場所にあるのか(町の中心部か郊外なのか、景観など)。駐車場の有無。近隣の店舗との連携が必要な場合など。

②価格・・・リフォームやリノベーションにも費用がかかることを考慮しても購入可能な価格であるか。適正な価格なのか。不動産を通しての契約なのかなど。

③工事の可否・・・物件の登記がちゃんとされているか。用途変更が必要な場合に工事をして変更が出来るのか。増改築可能なのかなど。

④初期費用・・・ざっくりオープン出来る状態にするまでにいくらかかるのか確認して実現可能なのか想定する。最低限手を入れなければならない箇所を確認しておく。

自分の場合は、候補となる物件はいくつか目星をつけていましたが調べてみると前の事業者が倒産して担保として差し押さえられている物件が多かったです。
ずっと使われていない物件には様々な理由があります。所有者と連絡が取れなかったり、そもそも所有者不明なんてこともあると思います。

そしてやっと物件が見つかって購入を検討したものもありましたが、相談した建築士の方から確認申請はしていたがその時の書類の内容と現物が異なる為工事など触らない方が良いと言われたこともありました。

候補物件の決定

何件も候補はありましたが先述のようなことが続き物件を探し始めてから一年ほどは経ったと思います。
やっと条件を満たす物件に出会いました。ただここからが本当に大変でした。物件価格次第は自己資金で購入出来る額でしたが、リノベーションを考えると融資が必要です。
ここから融資に向けての事業計画づくりが始まります。

事業計画書の作成

初めてのことなので作成する内容から書式など0からのスタートでした。まずは創業融資について調べて「日本政策金融公庫」のHPから専用の書式をダウンロードしてみました。


他にも「ゲストハウス 事業計画書」などなどいろんなワードで検索し、出てきた書式などを参考にゲストハウス用にアレンジしていきました。わからないことあればひたすらネットで調べて、工事費についても見積もりを依頼するために各社へ問い合わせのメールをしまくりました。
どんなものにどの程度費用がかかるかなどは、多くのゲストハウス開業の先輩方がさまざまな情報を残してくれていることがとても参考になり助かりました。先輩方には本当に感謝いたします。

半年近く協力隊活動と並行して計画書の作成を行いました。どこまでのクオリティで融資の申込資料とて提出できるのかがわからず、とにかく時間はかかりましたが自分の中でそろそろかなと思った段階になり「日本政策金融公庫」へ1回目の融資相談へいきました。

日本政策金融公庫とは


半年かけて作成した事業計画書や工事見積もりなど持参し相談に行きましたが、結果としては、、、
ん、じゃあ次はどうしたらいいの?もう申し込みしろってこと?って感じでした。

自分としては、融資の相談(事業計画についてのアドバイスとか、今の段階の計画書について内容確認とか)ができると思っていきましたが、申し込みに必要な書類の説明や申し込む種類によっての金利の違いなど大まかな説明を受けただけでした。
金利についても申し込んで結果が出るまでわからないなど曖昧で、計画について相談などは出来ませんでした。
担当者にもよるのかもしれませんが、日本政策金融公庫とは事業についての相談などができる機関ではないのだと知りこの後どう進めて行くべきなのかわからなくなってしまいました。

よろず支援拠点との出会い


そんな時、たまたま趣味のBMXをやっている先輩が中小企業のコンサルをやっていると言っていたのを思い出し連絡してみました。すると「よろず支援拠点」で相談されたことはありますか?と聞かれ、初めてその存在を知りました。
その方が「よろず支援拠点」のコーディネーターとして在籍していると聞き、すぐに予約して相談に行きました。

よろず支援拠点では事業内容についてのヒアリングや計画書を見てアドバイスをくれたり、融資申し込み時にはどのような資料を提出したらよいかなど自分が相談したかった内容が全て叶いました。

また、今回必要な金額から「日本政策金融公庫」だけでなく他の金融機関との協調融資での申し込みも進めてくれました。
そこから計画書は専門家の知識でさらにブラッシュアップされ、融資申し込みまで一気に進んでいきました。

融資申し込み〜融資決定


よろず支援拠点への相談から融資決定までは以下のスケジュールで進みました。

【2023/12/15 よろず支援拠点相談(1回目)】

【2023/12/22 よろず支援拠点相談(2回目)】

【2024/1/18 信用金庫への融資相談1回目(及び融資申し込み)】

【2024/2/5 日本政策金融公庫 融資申し込み(ネット)】
※創業融資で、生活衛生資金貸付の一般貸付の申込額が500万円を超える申し込みは都道府県知事の推薦書が必要です。都道府県知事の推薦書は、生活衛生営業指導センターで取得します。
今回も申込額が500万円を超えるので、生活衛生営業指導センターへ連絡し申し込みました。

【2024/2/15 日本政策金融公庫 融資面談】

【2024/2/16 信用保証協会 融資面談】
※信用金庫から今回の融資を受けるために信用保証協会の補償が必要と言われこちらの面談がありました。

【2024/3/11 融資決定】
信用金庫(信用保証協会)の結果は1週間程度で出ていましたが、日本政策金融公庫の結果が出るまで時間がかかりました。
※協調融資の場合は民間の金融機関が融資決定すれば金融公庫も融資が決定することが多いと聞きました。

物件購入


融資が決定したことでやっと物件の購入を決めました。最悪融資がなくても事業をやるという人なら良いですが、ほとんどの場合はこの段階でやっと購入の決断ができると思います。
私たちの場合は融資決定まで予定していた物件が他の方に売れずに無事購入できましたが、立地などによってはこの進め方が難しい場合もあると思います。
ただし、とりあえず勢いだけで先に物件購入などしてしまうと予算の問題でやりたいことができなくなる可能性もあるのでお勧めしません。物件はタイミングと多くの方に言われましたが本当にそうだと思いました。
これからゲストハウス開業に向けて準備する方はそのことを頭の片隅に置いていただけるといいかと思います。

これからの準備について


今は名義変更も完了し、屋根の修繕工事に入っていただいています。屋根の工事が完了次第、内部のリノベーション工事が始まります。
屋根は工事内容で決めることが少なかったのでまだ良かったのですが、内部のリノベーションについては決めることが多いのでこれから業者と詳細を決めながら進めていきたいと思います。
進捗についてはまたこちらでお伝えさせていただきます。

今後は進捗以外にも、「工事業者の選定をどのように進めたのか」や「ゲストハウスの事業内容」について投稿できればと思います。

ゲストハウスは2024年10月のオープンを目指して準備しています!!

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