引っ越しをした
先月、引っ越しをした。
転職し東京から地方へ引っ越した時から、前の家に住んで気付けば6年経っていた。
家探しの時は東京で今の会社の研修中だったので、仕事が休みの週末2日間だけ飛行機に乗って内見に行き、
その頃は給料がとんでもなく低くて、地方とはいえ手取りの1/3以内の家賃で物件を探すと女性一人暮らしの安全性に不安のある物件ばかりだった。
家賃は少しだけ無理をして、選択肢の中で1番良いと思った家を選んだ。
それまで住んでいたどの家よりも狭いし、古いし、設備も整ってなかったけれど
誰かを家に呼ぶことが元々苦手+最低限の希望は叶えられてたのもあり、給料が上がってもそのまま住み続けていたら、6年経っていた。
コロナになり在宅勤務が主になったことで、
突然、ずっと狭い部屋で一人でいると息苦しさを感じるようになった。
(仕事に悩んでたことも要因としてあると思う)
それでも「引っ越しをしよう」と確固たる意志で不動産屋に行ったわけではなく、
「今より少し収納が広めで、いい部屋があれば引っ越しも考えようかな」位の温度感で行ったので
なかなか「これに比べたら今の家で良いかなぁ」と二の足を踏むことも多かったけど
1件だけ、築年数は古いけど、部屋自体はフルリフォーム・キッチンもお風呂も新品の部屋があり、一目で「ここがいいな」と思った。
契約に至るまでは、「自分にはこの家賃は身の丈に合ってないのかもしれない(※前の家からTOTAL5000円UP程度)」 とか
「こんなおしゃれな部屋に住んでも、インテリアの知識とかないし、そもそも苦手だし、活かせないのかも」 とネガティブ思考に陥って
特別住みたくもない物件で1回契約するっていう謎行為も挟みつつ、
土壇場で「やっぱり自分が気に入った部屋に住もう」と思い直して今の家へ契約し直した。
結果、家賃や固定費は大したことないと思えたし、(そもそも5000円くらいの捻出は冷静に考えればどうとでもできるのに、最中は不安すぎて必死に違う物件を選ぶ理由を探してた😂)
今までインテリアとか苦手だな、私は部屋への要望とか特にないし楽しめないんだろうな、と思ってたのは
できない環境だっただけで、
椅子や机やキッチンツールまで、ちゃんと自分で「これがいい」を選びまくったら、すごく楽しかった。
家具や雑貨を選んでる時に、「自分ってこういう生活がしたかったんだな」と気付けたし(今までは誰かがくれた家具使うことも多かった+部屋が狭くて物を増やす基準も"省スペースであること"一択だった)
多少の失敗はあれど、何より「全部自分で好きなものを選べた」という事実はすごく自分の自信になったし
私って自分が思うより、こだわりたいことも、好きなものもあったんだなと気付けた。
朝起きるたび部屋を眺めて「引っ越してよかった」と思えるし、
1日部屋にいても苦しいと思うことも今の所ない。
私は家に人を呼ぶのが嫌いなんだと思ってたけど、今は気軽に誘えるようになったし
仕事がうまくいかなくても、部屋が綺麗で天気がいいとそこまで落ち込まないこともわかった。
私は人からの目や、世の中の「普通」を意識しすぎて、自分のしたいことを諦めがちなところがある。
今回、改めて自分のことを知りなおせた気がしてすごくうれしかったし、
ずっと、自分にはできない とか ふさわしくない と思い込んで囚われてたことを、一つ乗り越えられた気がした。
たかだかアラサーの引っ越しなんだけど、自分にとっては大きな出来事だったので記録。