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リコーイメージングスクエア大阪フォトスクール「撮らされない風景写真~いつも自分らしく~」

 表題のフォトスクールに参加してきた。
 リコーのサイトの情報は、リンクしてもそのうち消えるとは思うんだけど、ここ

 講師は、スクエア大阪ではおなじみの米谷昌浩さん。
 以前も米谷さんのスクールに参加したことがあったんだけれど、いつもは参加者が連れ立ってどこかに行って撮影して、撮ったのを講評してもらう、という流れ。
 しかし今回は趣向が違って、スクエア大阪で座学。それから、今までに撮った写真を持ち寄って講評してもらう、という形。


 でまあ、前半の座学については、表題の通りで、「定番の撮影スポットに行って定番のアングルでシャッター切っても、被写体に撮らされてるだけじゃないの」ということについてのお話だったけれど、もちろんのことながら、有料のセミナーの内容をここに詳しく書いたりはしないよ。
 米谷先生が実際に撮った写真とともに、それをものにするまでにいかなる経緯があったか、というような話をしてもらった。


 後半については、実際写真を大きなモニターで見つつ、米谷先生に講評してもらう。私の出した写真は以下の5枚だった。

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 カメラはK-01、レンズはDA40mmF2.8XS、F4・1/30秒・ISO3200。
 御堂筋のライトアップが始まったから撮りに行ってみたけど、結局銀杏並木のライトアップは「木に近づけば案外まばらになるし、木から離れるとビルの窓明り多すぎて霞むし」などと、さーっぱりピンと来ず。
 それで道路沿いの彫像とか、何かに反射した光とか、違うものばっか探して歩いてた中の一枚。セミナーの趣旨とは合ってたと思う。

 まー、セミナーの趣旨とは合ってたと思うし、自分でいうけどソツはない感じの写真だし、先生の講評もそんな感じであった。
 DA40mmXSって、安いレンズだけど円形絞りで玉ボケがきれいだから、イルミネーションなんかには向いてると思う。

画像2

 K-01、DA40mmF2.8XS、F5.0・1/25・ISO3200。
 花壇の縁に、黒くて艶のある石が使われてるところがあって、そこにイルミネーションが写り込んでるのを狙った。
 さらに埋め込まれてた照明灯を画面に入れてみたら、ゴーストかなにかで、青く丸く囲むように写った。こんなの肉眼で見えてなかったんだけどな。

 自分で言うけど意表を突けるような写真だったと思う。

画像3

 K-70、DA12-24mmF4 (24mm)、F4.0・1/500・ISO200。
 犬山城の城下町にあった、長い黒板壁と向こうに見える土蔵。それでバス停がワンポイントで、ちょうど通りかかる男性二人が対称の場所に来た、と。

 先生の講評では、およそ良い写真だとは言ってもらえつつ、興味深い指摘を貰った。しかしその指摘は、有料セミナーでのことだから伏せちゃう。

画像4

 K-70、DA50-200mmF4-5.6 (200mm)、F7.1・1/250・ISO160。
 長居植物園の大池に咲いてるスイレン。

 でこれ、私は「赤と緑がきれいに分かれて見えたから、その差が面白くて画面を真っ二つに割った」という意図で撮ってた。
 しかしまあ、意図はどうあれ、上半分にスイレンの花がいくつも居るから、嫌でもそっちが主役に見える。となると赤が多すぎるよね、といった講評をいただいた。

画像5

 言われてみると当たり前にも思えてくるけど、他の候補もある中で私はわざわざこれを選んで持っていってるからなあ。選んでる時点で気付いてないやつ。

画像6

 K-70、smc PENTAX-FA70-210mmF4-5.6(210mm)、F5.6・1/250・ISO1000。
 天王寺動物園のコビトマングースの写真だから、「風景写真」のセミナーの趣旨とは違ったかもしれんのだけど、米谷先生のセミナーでは「風景写真」という言葉がかなり広く使われるから、まあいいんだと思う。

 やっぱり小型の動物は動きが激しいから、数をたくさん撮っていいカットを選び取る感じで、との講評。


 でまあ、他の方の写真を見つつ、その講評も聞きつつ……で進行していったのだけど、自分以外のを見て聞くのも面白いところだった。
 米谷先生が「自分が選者をやるコンテストに提出されてたら選んでた」とまでいうくらいの写真もあって、それは私が見ても感心するくらい説得力が強い写真だったな。

 私も、けっこうソツのない写真を撮れてるとも思うのだけど、私のはいわゆる「写真は引き算」を実践しているだけだなあ、とも思う。
 「いらんものが写ってる」というのは写真をダメにするんだけれど、私はそれを恐れて、「とにかく画面を構成する要素を最小限にする」みたいなものになってないか。
 今回の5枚のうちでも、最初の1枚なんか顕著にそれじゃないかと。

 見る人をハっとさせるような写真になるには、もう少し、画面になにか、写真を活き活きさせるような要素を入れていかねばならんのでは、と私は思うところであった。他の人の良い写真にはそれがあった。
 米谷先生からそのようにしろと勧めるような話があったわけでもないのだけど、そうするためのやり方のヒントは、座学の話の中にあったように思う。

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