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レンズバリアつきミノルタAF80-200mmF4.5-5.6で動物を撮る

 こちらの記事で紹介した、レンズ前にキャップじゃなくて手動開閉式レンズバリアがついた2本のズームレンズ。
 前回は標準ズームの作例を出したので、今回は望遠ズームの方を撮ってきました。

早速実写作例

 カメラはSONY α3000にLA-EA4をつけて。

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 近所の神社の猫。80mm F8。広角端で絞ってることもあって、まずまずよく写ってはいますね。

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 フェンスから首だけ出してたヒペリカム。
 200mm F8ですが、テレ端で近接だと、1600万画素APS-Cセンサーには解像力が足りない写りになりますね。
 近接ったって、最短1.5mと遠くて、倍率も0.16倍。寄れねえ。

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 テレ端も、ある程度離れて少しでも絞れば、ある程度の写りにはなりますね。これは200mm F6.3。

DSC02068 - ジャガー

 200mm F5.6(開放)。これは悪い写りじゃなかった。

DSC02122 - ワライカワセミ

 200mm F5.6(開放)。これは近めなのもあってかなり甘い写り。
 手ブレしてるのかと思ったけど、1/320秒。ISO500だったら、α3000でもまだ破綻する感度でもないだろうし。やはりレンズが甘いかな……。
 また、このレンズのせいかLA-EA4のせいかは不明ですが、金網越しのAFがちょっと苦手っぽくって、動物園ではやけにAFが合いにくくなってました。

DSC02201 - ゴイサギ

 200mm F5.6。ボケも良いとは言い難いか。
 ただ、望遠ズームレンズにしては構成枚数が少なくて9群9枚、貼り合わせなし。そのせいか、ヌケが良いというか澄んだ色が出てる感じがしなくもない。
 バルサム切れがありえないから、30年くらい前の製品でもダメにはなりにくいかも。手元の個体も、レンズはきれいなものでした。

 他の写真は私のサイトで。

評価など

 このレンズは1988年、第二世代αシリーズの、特にローエンドモデルのα-3700iと合わせるのを狙って発売されたと見られる望遠ズーム。
 しかも、α-3700iは「世界最小最軽量」というのがウリだったから、小型軽量かも重視されてました。
 全長78mm(テレ端114mm)、重量290gでレンズバリアも内蔵だから、かなり小型に仕上がってはいますね。

 ただ私の目には、正直画質はかなり厳しいな。このクラスの廉価ズームにしても悪い方じゃないかなあ。
 このレンズは、第三世代α用にパワーズーム対応版を出したのが最後で、第四世代αからは70-210mm F4.5-5.6にモデルチェンジ。
 88年に出て、93年には次が出て打ち切られてるのでは、あまりミノルタとしても高い評価のレンズだったとは思えない。

 海外のレビューサイトだと、レンズバリア仲間のAF35-80mm F4-5.6がボロクソの低評価なのに比べると、こちらはそこそこの評価のようでした。
 小型軽量な点の評価が高いようで、なんか「ポケットに入る」なんて言ってる人もありました。さすがに日本人の服だと難しいぞ。

 小型軽量で、レンズバリアがついててキャップ不要な取り回しの良さを長所とすればアリ。
 もうちょっと画質が欲しいなら、捨て値で買えるミノルタの中ではAF100-200mmF4.5が優秀だし、75-300mmF4.5-5.6 IIも安定した写りです。


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