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XiaoYi 42.5mmF1.8 (m4/3)が来ました

 あんまり人が広く使ってないようなモノを使うのが好きな私ですが、またそんな私の琴線に触れるような変なものが出てきました。
 マイクロフォーサーズ用の、XiaoYi 42.5mmF1.8ですね。

 中国のスマホメーカー・小米(Xiaomi)がデジカメに進出して、マイクロフォーサーズのレンズ交換式カメラを出したんですね。2016年のことでした。
 もちろん交換レンズも、12-40mmF3.5-5.6の標準ズームと、それから42.5mmF1.8の2本が揃ってリリースされました。

 しかしまあ……あんまり売上は良くなかったみたいで、後継機が出た気配もありません。公式サイトの商品紹介も消失しとりますね。

 インターネットアーカイブに残ってました。レンズ2本のMTF曲線まで出してますね。

 で、中国の通販サイト眺めてたら、42.5mmF1.8だけ安く売られていて。もうXiaoyi自身はウェブサイトすら削除してるくらいだし、デッドストックが放出されたんでしょう。

外観など

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 シルバーもありますが、ブラックの方が安かったのでブラック。
 XIAOMIじゃなくてXIAOYI。なんか意味があったらしいけど、どこでその話見たんだっけな。カメラ事業を分けておくためのブランドか、あるいは分社しちゃってるのか。

 DxO Markにスペック情報があり、全長61mm、最大径56.5mm、フィルター径49mm。49mmならPENTAXにも多いので、適当に流用できるフードなんかもありますね。
 重量は実測で119g。
 レンズ構成は6群6枚だそうです。私はレンズ玉は少ないほうがいいと思ってるから、このシンプルそうな少枚数は好感度高いわよ。
 最小絞りはF22でした。

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 マクロ切り替えスイッチなんてついていて、どう動くものなのか、最短撮影距離が0.25mまで縮む。
 しかしマクロモードでも無限遠までピントが合うみたいで、クローズアップレンズ差し込みとかではない。どうなるものなのかな……と思ったら、マクロだとF3.5に絞り込まれるだけみたい。単に近接で増える収差を絞って抑える仕様か。

 じゃあMFならノーマルモードでも近くまでピント来るのかな、と思ったんですが、故障なのか仕様なのか、ピントリングっぽいゴムローレットが動かない。MF使う気ないので別にいいですけど。

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 外観は……なんというか素朴。鏡筒は金属部が輝くものの、前面がのっぺり。スペックのフォントもそのへんのゴシックって感じで。見た目も性能だぞ―。
 フードなんて付属してませんが、Φ49なんで、PENTAXの古い望遠レンズ用メタルフードとかが使えますね。新品でも適当に買えると思います。

購入ガイド

 AliExpressを「Yi 42.5mm」で検索すると、だいたい50~60米ドルくらいで結構出てますね。まあ到着に半月くらいかかりますが、送料無料でいいというんだから不思議な時代だ。

 まあでも、真面目に使うために買うのであれば、PanasonicのLUMIX G 42.5mm / F1.7 ASPH. / POWER O.I.S.、オリンパスのM.ZUIKO DIGITAL 45mmF1.8、どっちも3万円で買えるリーズナブルなレンズです。
 XiaoYiのデッドストック、おそらくまともに保証も効かないレンズと真面目に比較するようなもんではないです。

作例

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 適当に撮った程度のものですが、近接域ってのもあってか、特に変な感じはないですね。絞りも開放、中望遠らしいピントの薄さもあり。

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 マクロ機能を使うと、確かに寄れるのは寄れる。画質頼りない気もするんですけどまあ、絞るだけの簡易マクロだから贅沢は求めるまい。
(3万円出すなら、手ブレ補正付きかつ最短31cmのPanasonicの42.5mmが優れてそうな感じ)

 一度散歩に持ち出して作例作ってきます。
 逆光にあからさまに弱いとか見えるようなら、ちょうど手元にTAKUMAR 105mmF2.8用のメタルフードがあって、取り付けてみてもケラれないんで、これ使います。

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