笠松競馬の眼前ダート (K-70 / smc PENTAX-DA 70mmF2.4 Limited)
ひょんなことから平日に休みになって、中部圏の友人に誘われて遊びにいってたところで、「そうだ 笠松、行こう。」と唐突にでかけてみました。彼とはウマ娘仲間なのでした。
車に便乗して木曽川を渡るとそこは笠松町であった。
駐車場から入場口までの間に、ゲートが目の前で見れちゃうぞ。
私はナリタブライアンが三冠を決める94年秋以来の、まあまあ長いけど薄い競馬ファンなので、競馬場での生観戦は、確か3回目だったかな。
行った2回は京都競馬場で、地方競馬は全く初めて。
いやー、この昭和感いっぱいの、当時頑丈に作ったから今でも健在な感じの古い建物。別にボロいとこ選んだんじゃなくて、コースとその内側以外は全部こんな感じ。
色あせたスタンドのベンチ。剥げたペンキ。昼でもなんだか薄暗い。昔テナントが入ってたっぽいけど今はシャッターすら壊れたらしくてブルーシートで塞いでる。
たくさん残されたままの、手だけ出し入れする有人販売所も、初めて競輪場行った時には使われてるの見たなあ。確かまだ大阪球場にあったWINS難波にも行ったことがあって、その時にも見たっけ。
写真は撮ってないけど、笠松競馬場のどて煮も食べてきた。おでんと一緒に煮込んでたのだけど、こっちだと当然のように味噌おでんだなあ。
どて煮、とんちゃん焼き、おでんの横で大判焼きもある……揚げ大判焼きなんて恐ろしいものもあったぞ……。アメリカ人しか考えんやろそんなん。
観戦
5R - レイテン准教授お誕生日記念 サラ系3歳-3組
着いて最初に買えるレースは、5Rの協賛レースだった。3歳限定、ダート1400m。
圧倒的1番人気のダイナミックリュウは……JRAで未勝利をまったく脱出できず、園田や金沢でも2着止まり。ジョッキーも新人で-3kg。うーん?
ここはすでに2勝で近走も安定しているゼンダンクラージュと、連下にちょっと穴っぽいけど中央でも通用しそうな良血アイドゥーテーラーで……全然ダメでした。
しかし見るからに小さいコースで、こんなの先行馬の前残りばっかりになるかと思いきや、ダイナミックリュウはコーナーの途中からまくってきて直線向いてぶっちぎり。力が違ったな。
6R - サラ系B-4組
次は1400mのB4組戦。
この日は急に来ることになったから、レンズも70mmしか持ってなかった。けど、ものすごくコースがスタンドに近い。4コーナーを曲がった後だとインに寄ってるけど、1400mのスタートだと外枠の馬が本当に目の前を横切る。
このレースは、5番クインズミントが近走成績から抜けてると見て、相手は1番タッチウェーブにした。近走もB6組で勝ってからB1組挑戦での敗退だから、B4組なら最内枠からすっと先行できれば有利かなっと。
うん、タッチウェーブは立ち遅れて最後方からになり、すっと出て好位につけたのは8番キセキタイム。予想としては正しかったけど目をつけた馬が違った……。
それでもタッチウェーブは猛追してきて3着。よく頑張った。
レースの後は毎回このババヲナラスクルマが出馬。少し前に、2周のレースを1周だと勘違いしてレース中に出てきちゃったことで話題になった。
7R - サラ系A-5・B-3組
3レース目は7RのA5・B3組戦。
撮影設定は模索しつつ、最終的に以下のようになっていった。
シャッタースピードは1/350s・絞りはF8。PENTAXならTAvで、他ならMモードのISOオートで。
シャッタースピードを速くしても、これだけ近いと流し撮りしないと被写体ブレになる。
首の上げ下げまでブレると見るに耐えないから、1/500s前後までは速くしたい。
絞りF8だと被写界深度が稼げて、K-70のAF-Cでも十分使い物になった。F4とかで撮ってたら流石にピントが怪しいのが増えてしまった。これは動態AFが良いカメラだと食いつくんだろうな。
ダートコースがかなり白いので+1EVくらい露出補正してたが、日が差してきたら日が当たるところが飛んじゃった。後からRAWをプラス補正したほうがいいかも。
このレースは、軸はB-2組で勝ってきてる8番パッドゥラパンが有力そう。競馬エースの厩舎コメントも強気。
じゃあ相手は、と思うと、強いB-1組で苦戦してたものの、相手が楽になりそうな3番フォートレスヒルにした。調教タイムも馬なりで良い数字。
そしてこの雁行隊形のまま第一コーナーに入って、めちゃくちゃ外を回される8番パッドゥラパン。これはついてないな……。
これは強いのはパッドゥラパンに思えたけど、うまく走って勝ったのはヴィエノワズリーだったなあ。そして3着はフォートレスヒルが入って、またもや惜しい2着3着。
8R 萩賞 サラ系3歳-2組・特選
3歳馬の特別戦が始まって、しかしこれは馬券的には6番ヒロノゴウカイ・8番シャドウヴェールが抜けてるので、その1点でいいかなっと。
私は5点も10点も買わなくて、大体単勝とか馬連・ワイドの1点勝負するタイプ。この日はせっかくだからと1レース500円も買ってたけど、家でPATで買ってる時なんか一日の予算1000円だから。
鉄板の銀行レースかと思いきや、10頭立て7番人気、単勝49.7倍の7番マルヨニキーヤが激走、中団から突っ込んできて8番シャドウヴェールをかわして2着に入ってしまった。
なおこのレースで、一緒にいってた友人が予想屋さんから買ってみたら、特に説明なく三連単フォーメーションの買い目をスタンプで押した紙を渡されていた。見せてもらうのは邪道かと思いつつ、買い方を説明して、三連複に変更して購入。これで予想屋さんがマルヨニキーヤを入れてたら流石と思うんだけど、外してたね……。
9R 月光賞 サラ系B-2組・特選
そろそろ私が大阪に帰る時間もあるので、観戦はこれが最後。月光賞である。
ここまで基本的に人気馬は素直に来るっぽいな、ということで、C級から上がってきたばかりとはいえ成績が抜群に安定している1番サムシングフォーが頭に固そう。で、連下を誰にするか。
C級から上がってきた4歳5歳か、ベテランの6歳7歳か……というところで、迷った末に3番ペイシャラメント。
中央では女性ジョッキーはなかなか活躍できなかったけど、地方はけっこう前から女性騎手がいる。ここで手前の7番キラキラオーラに乗ってるのも深沢杏花騎手。3年目の若手だけどもう60勝、今年はもう35勝。笠松のヒロイン誕生かな。
近走は不振と言わざるをえない感じだったウエスタンカッターが、2番手から抜け出して5馬身差の圧勝。
2着は人気のサムシングフォーが入って、私の買ったペイシャラメントは5着。
オグリキャップさん
笠松競馬といえばオグリキャップ。さんをつけろ。
このちっぽけで古ぼけた競馬場から、オグリさんの他にもなぜだか名馬が現れる。
オグリキャップの妹・オグリローマンも桜花賞を勝った。
「交流元年」といわれて多くの中央のレースが地方馬にも開放されたその年に、笠松で無敵の10連勝から殴り込んできて報知杯四歳牝馬特別を勝ってクラシックに挑んできたライデンリーダー。
その前年から早くも交流重賞に挑んで好走し、テレビ愛知オープンを勝ったトミシノポルンガ。
中央に挑んでデイリー杯3歳Sを勝ち、朝日杯でも2着に入ったレジェンドハンター。
中央にはあまり行かなくても、地方競馬で圧倒的な強さを見せたフェートノーザン、ラブミーチャンやミツアキサイレンス、マックスフリートなどもいる。
大井競馬のような、地方の中でも大規模なところから、ハイセイコーやイナリワンのような強い馬が飛び出すのはまだわかるんだけれど、なんで笠松から出るんだろうね。
今は別に平均レベルが高いわけでもなさそうで、中央の未勝利馬が転籍してきたらいきなり圧倒的一番人気になってる感じなんだけど。
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