RICOH MIRAIとAGFA APX400の37枚 at 伏見
さて、先日のリコーイメージングスクエア大阪お別れオフミーティング、私がRICOH MIRAIを持ち歩いてたのは先述の通りですが、その現像がやっと上がってきましたよ。
いつものように撮ったやつ全部公開だ。
フィルムは現像だけ頼んで、自分で一眼カメラでフィルムを撮影、RAW現像でネガポジ反転してコントラスト調整してJPEG化、としてるので、あまりフィルムの癖とかは見えないと思います。トーンカーブまでは調整してないので、多少は見えるかもですが。
あじさいをきれいに丸く食っていく虫は何者なんだろう。まだ現場は見たことない。確かまだ伏見まで行ってない、大阪で見かけたあじさい。
なおこのカットは手ブレかピンボケで少し甘かった。MIRAIの最短は1.2m、しかし49cmまで寄れるマクロモードあり! と思ったらMFになるんです。しかもパワーフォーカス。地獄めいた難しさよ……。
イチョウはすぐ変なところから枝出しまくって葉を茂らせる。
オフミーティングの集合場所だった中書島の伏見港公園にて。
植物の上にも植物は育つ。
MIRAIは35-135mmF4.2-5.6と、当時としても高倍率なズームを積んでるので、やってきた十石船を納めるには望遠が嬉しい。
伏見みなと橋の上から、濠川を下ってきたのを。
三栖閘門のほうへ向かっていく。
伏見みなと広場の十石舟模型。ちょうど人が通りかかったのでサイズ感がわかりやすい。
あじさいマクロに再チャレンジ。今度は日も高くなってた(曇ってたけど)ので手ブレもなくバッチリ。まあ、あじさいのようなでかい花は難しいもんではないですが。
三栖閘門の威容。十石船の乗り場も見えるな。さっき通り過ぎたやつかな。
近くにあった閘門の開閉装置。古いやつの展示っぽかった。
閘門の倍近くまで育った見事な樹木。
濠川が宇治川に流れ込むとこの洗堰。
大正時代に伏見に大水害が起きてしまって、宇治川を観月橋からずっと海に向けて治水工事をしていった。その過程で濠川を持ち上げるように、接続点を洗堰にした。そうすると京都市内の運河の勾配がゆるやかになって小舟が行き交いやすくなったそうな。
でもって伏見港を宇治川沿いから濠川の方に上げてしまい、通行は三栖閘門を使うようになったと。
確か、絞り優先オートが使えるから、絞って水を流そうとしたか、開けて水を止めようとしたか、どっちかと思うけどあんまりわからんな……。
なぜか3枚も撮っている。
おっと横からも。
三栖閘門資料館。どうやら建物はもともと閘門の操作室だったみたい。
昔の、実用のための建物って感じがする。いい。
濠川の右岸を歩いていて、踏切で通りかかる京阪を。レリーズタイムラグもっとあるかと思ったらそうでもなく。
三栖神社……かと持ったけどこれは金井戸神社というらしい。
観光地図なんかにも三栖神社って書いてるんだけど実際は御旅所。通りすがりのマダムに三栖神社への道を聞かれてここに案内したけど、どうも違う。神職の方に聞いたら、西にずっと行ったところにあるとのこと。
堀川沿いの遊歩道に降りてみた。
あじさいが多数咲いてたんだけど、フィルムがモノクロなのを忘れている……。
白っぽいのを狙わんとね。
ちょうど十石船が通りかかったので背景に取り込む。しかし手前のあじさいの色が濃くてよくわからない写真に……。
これもあじさいが濃い(たしか紫だったか)。白だったらなあ。
さっきから結構フレアが出てるカットが多いんですけど、これはファインダー見ててもちょっと気になるくらいレンズにクモリがあるせいで、本来の性能ではないです。
突如でくわした竜馬とおりょうさん。このすぐ近くが寺田屋で、事件を受けて京を離れるふたりが船に乗って出発した場所だ、ということになってるので建てたらしい。
このカットは好き。今回の一番かな。
上がると龍馬通り。
突然目の高さにツバメの巣が。狭苦しいとこに作ったな。
サルがHAYABUSAを乗りこなす(飲酒運転)。カガネルというレストランだった。
風呂屋町商店街……とあるけど、なんでこっちにシャッター切ろうと思ったんだろう。自分がわからない……
御香宮まで来てた。
撮ってる時はあんまり意識してなかったけど、けっこう樽型に歪曲があるな。
岩がごろごろ。伏見城の石垣に使うつもりだったものらしい。
拝殿。両側から画面を囲ってくる松がいい。
今町というところで通りかかった、古民家というか昭和の民家を改装したような造りのレストラン。Troquetというお店。
黒く焼いた板塀の手前に白っぽいあじさい。狙い所。
もうひとつ。カラーだと若干弱り始めてる感じだったけれど、モノクロならわりとごまかせるとこか。
伏見城から移築してきたらしい楼門。源空寺というお寺にて。
伏見桃山駅にて。というかそれに乗りたかったのだけど、踏切に阻まれた。Oh……
最後にスクエア大阪で残り1枚。
MIRAIの使い心地まとめ
ブリッジカメラの常で、「なんでもできるんだけど、何をやるにも半端、大きさ重さは一丁前」という感じは否めない。
けれどまあ、やっぱり一眼レフ方式のファインダーがあって、レンズも35-135mmF4.2-5.6と、交換式にしても竹の下くらいのものをつけてるから、それなりの写真は撮れますね。
絞り優先オートもできる、最短1.2mとはいえマクロモードもある、でかいストロボもあるし、高速シャッターも切れる。
しかし、レンズ交換式一眼レフだったらこの頃のものでももっと操作性が良くて、素早く必要な設定にできますわね。絞り優先オートを選ぶだけで一苦労。
マクロモードもパワーフォーカスのMFになるとか、制限もある。まあこの頃は標準ズームのテレ端マクロがAF不可とか、レンズ交換式でもあったようには思いますが。操作性の癖の強さは否めないところ。
共同開発したオリンパスの方は、自社のAF一眼レフが失敗した分を埋めるために、もっと洗練されたレンズ一体型一眼レフのLシリーズに育てて90年代を戦いました。
しかしリコーは一体型一眼レフ路線はあまり引っ張らずに手を引き、単焦点レンズで徹底的に薄型化したコンパクトカメラ・R1が94年にヒット。そしてプロ向けに高級化したGR1が、そのまま20年以上続くリコーの看板シリーズに育っていく。
MIRAIと名付けられた商品の未来はあまり長く続かず、全く逆といっていい方向性にこそ未来があったわけで、なんとも皮肉なもんです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?