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「日本の国籍を失う!?」かも知れなかった私と、娘たちの「国籍選択」

ずいぶん昔イランに住んでいた頃、日本の実家の母から国際電話がありました。その内容は、法務省か外務省だったのか覚えていないのですが、私が「日本国籍を失うかも知れない」😱という事でした。

どういう事なのかというと、私の旦那はイラン人なのですが、イラン人の男性と外国人の女性が結婚した場合、必然的に外国人の女性はイランの国籍を取得するのです。

だから私は事実上、現在『二重国籍』なのです。

当時の私は、イラン国籍を自動で取得することになったとしても、まさか日本の国籍を失うかも知れないなんて、考えてもみませんでした。

そしたら、実家宛てに「日本の国籍を失うかも知れない」という通知が届いたのです。

本当にびっくりしました!!

すぐに、在イラン日本大使館へ相談に行くことに。
窓口の女性は、いつもの声の日本人女性。

なぜ「声」を強調するのかというと、【顔が見えない大使館】だったから。

大使館員からは私たちの姿が見えるけれど、私達の方からは相手の姿、顔が見えないように作られた窓口。ミラーガラス?というのでしょうか。何とも失礼な驚くべき窓口だったのです。

様々な理由から、このような処置を取ったことは耳に入っていたけれど、日本大使館は、同じ日本国民である私たちにさえ顔を見せることはなかったのです。

このことに関しては、あまりにも評判が悪かったので、今では改善されているかも知れません。
ぜひ、改善されていてほしいです(>_<)

話がそれましたが、私が日本国籍を維持するために、法務省(外務省だったかも?)宛てに、一筆書いて下さいとのこと。私は、大使館の方の文章を参考に「国籍選択をせずに申し訳ありませんでした」というような内容と、「日本国籍のままでいたい」というお願いのような文章を書き、手続きを済ませました。

自分の不注意とは言え、まさか日本の国籍がなくなるかも知れない事態になるなんて、、、。😨


ここからは、娘たちの「国籍選択」の話になります。

イランは「父系血統主義」なので、父親がイラン人の場合、子どもはどこで産まれても「イラン国籍」を取得します。

日本も、昔は「父系血統主義」だったらしいのですが、今は「父母両系血統主義」なので、父と母、両方の国籍を子供は取得できます。

ただ、日本は「二重国籍」を認めていません。
(じゃあ、私みたいなのはどうするの!?って思ってしまうけれど、日本国籍を選択したからといって、イラン国籍はなくならないのです。イランの決まりだから)

二重国籍の子どもの場合、20歳以上であれば、その時から2年以内に「国籍選択」をしなければいけません。

ただ、成人の年齢の低下によって、2022年の4月からは18歳から20歳までの間に「国籍選択」をしなければならないようです。

今年の夏休みに、都内から帰省していた大学3年生の長女と一緒に市役所で「国籍選択」の手続きをしてきました。

本来なら、スムーズにできるはずの手続きなのですが、

何しろ田舎なので「前例」がなくて、、、。手続き終了まで時間が掛かりました((+_+))

無事に、長女の日本での「国籍の選択義務」は終えました。
あ、次女も早めにやらなければ、、、。

でも!!
娘も私同様に、日本での「国籍選択」をしたからといって「イラン国籍」は無くなりません。

国によって制度が違うから、どうしても私達みたいな「二重国籍」が存在してしまうのです。


さて、最後にイラン在住の時に知り合ったイラン人女性(旦那様は日本人)の娘さんの話をして終わります。

イラン人女性と日本人男性の間に生まれた子どもの場合、子どもは日本国籍のみになります。

イランが「父系血統主義」だから、そうなってしまうのですね。
だから、お母さんがイラン人なのに、娘さんはビザを取ってイランに入国していたようです。

きっと、腑に落ちないようなことって世界中にいろいろありますよね。

今日も最後まで記事を読んでくれてありがとうございます!









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