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【体験談】うつ病はなまけ者!

今回は、うつ病はなまけ者なのか?というテーマでお話しします。
私自身の経験ですが、うつ病を発症する前と後の変わりように注目です。

1 発症前「ふさげんな」

「怠けてるだけでしょ!?」
私も言われたことがあります。

「うつ病=なまけ病」というイメージ

私自身もこのイメージをもっていて、発症する前は周りの人のことをこう思っていました。

・「うつ病だか何だか知らないけど、こっちは迷惑してんだよね」
・「やる気がなくて怠けて休んでるだけでしょ」
・「休んでお金もらえて、いいご身分だよね!」

こう振り返ると、めっっっちゃ、イヤなやつでしたね!
大学卒業後の若造だったので許してください(笑)

こう思ったのも訳がありました。
精神的な課題が理由で、休職している方が職場に複数名いて、業務のしわ寄せが私に来ていたからでした。

正直、自分のことしか考えていません。
「休職している方のせいで、自分が被害を受けている」
そう思っていました。

「休んでいる」という事実にしか目が向いていません。
「休んでいる」ことの背景まで想像することはできませんでした。

2 発症後「つらいんだよぉ」

発症して休職以降は、テレビやニュース、書籍、ネット上でのうつ病に関する情報が気になるようになりました。

「怠けてるだけでしょ!?」
という声もチラホラ聞こえてきます。

また、「うつ病患者=異物」と捉えている方が一定数いるのかな、という印象も受け、悲しい気持ちになったのを覚えています。

「怠けているだけ」に対し、断固反対…
・「いやいや!怠けているから休んでるんじゃない」
・「こっちは動きたくても身体が言うこと聞かないんだよ」
・「そもそも何かをしようって気が起こらないんよ」
と内心思っていました。

私が過去思っていたように、世間も病気に対して誤解しているんだな、ということに気づかされましたね。

そして、発症前に職場の同僚(休職者)に対し、思っていた「ふざけんな!」という気持ちは、前言撤回したい。申し訳ない気持ちになりました。
うつ病がこんなにもつらいだなんて知らなくて、当時は本当に自分勝手な発想でいたことを悔いました。

3 周囲がうつ病のことを理解すればよい?

「怠け病」という誤解を解いて、
周囲が病気で苦しむ人のことを理解すればみんなハッピーか?
というと、違うと思います。

患ったことのない人には、理解できないです。
人それぞれ発症の要因や症状が異なりますし、その人の人生・背景・現在の環境もバラバラです。1つの病として、完全に理解するなんて不可能。
ただ、「知る」ことはできますので、寄り添うことはできると思います。

そして、患っている人が、周りに理解を求めるのも違うと思います。
それは求めすぎで期待しすぎです。

周りが理解できないことを知った方が気は楽になります。
「理解してくれよ」
ってお願いしたところで、理解しようがないのですから。

周りが理解できないことを前提にすれば、
「自分が変わるしかない」と気づけます。
気づけたら、病気の回復に向けて取り組んでいくだけです。

4 終わりに

うつ病に対する世間のイメージは、良いものではないでしょう。
そして、患者がどれだけ増えても「怠け病」だと思う人はいると思います。
私が発症前に思っていたことと、同じ思いの人はいます。

休職していると、誰かがその人の分の業務をしなければならないのですから。
本心で気持ちよく「しっかり休んでくださいね」
と言える人はいないでしょう。

ただ、うつ病患者として、そういう事実があるんだと認めて初めて、前に進めるものだと私は思います。

それにしても、おそろしいですね。
人間、立場や環境が変われば、180度反対の言動をするんですね。
そう、私のことです(笑)

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