日本国民よ、政軍学の確立と     国民救出部隊の創設を急げ

昭和20年8月の日本の未曾有の敗戦は国民による軍の統制はおろか、天皇による軍の統制さえ全く取れておらず、国際情報に疎い自惚れたマッチョ軍人の暴走の結果であった。

そもそも戦前の日本には政軍学の学問体系が存在していなかった。民主主義が育っていなかったからである。民主主義が十分に育った国においては国の暴力装置である国軍を国民が如何に統制するかに関する政軍学の確立は不可欠である。

現世界で主たるやっかいな国はロシア、中国、北朝鮮であるが、それら3国に共通する特質は軍の統制がプーチン、習近平、金正恩という独裁者に委ねられていることである。これら3人の独裁者の気紛れな気分によって核戦争が始まる危険性を世界の人々が感じ始めている。第二次世界大戦はヒットラーによるナチスと日本軍部というやっかい者によって始められた惨禍であったことを思い出すと、日本でも政軍学の確立が改めて急がれる。

それが十分に出来てからの話ということになるのであるが、陸、海、空軍に加えて、新たに国民救出部隊(軍)という3軍合同で構成される特別の第4軍を創設すべきである。

日本国民およそ900人以上が北朝鮮独裁政府に拉致されていることをうすうす知っていながら、その救出に軍隊を使おうと議論しないで、オリンピックという馬鹿騒ぎにうつつを抜かす日本国の現状は一体何なのであろうかと思わざるを得ない。日本国民よ、後先を間違えているだろうが!!自国民が外国に拉致されたとわかった段階で、直ちにその救出の為に軍隊を出してこそ、国というものの存在価値があるのではないのか!!

「正論」11月号に86歳の横田早紀江さんが「親心届かぬ虚しき日々」という慟哭の論文を出していた。その無念の思いに涙しないわけにはゆかない。日本国はいつからこれほどの5等国になり下がってしまったのであろうか。

今からでも遅くない。日本は陸、海、空軍に加えてその3軍から選抜された優れた軍人による「国民救出部隊」という第4軍を創設すべきである。そしてこの第4軍に所属する軍人に対しては最高の地位と経済的厚遇を与えて、拉致された日本国民の救出という困難なミッションを担ってもらうべきである。

更にその準備段階において「国民救出軍」が必要と考えて随時政府に提出して来る軍備の要求に対しては議会も行政府も最優先でその要求に応じるべく努力することをあらかじめ約束しておかねばならない。もしも戦術核兵器が必要であると言われれば、その生産作業を検討すべきである。そこまでしなければ独裁国家の暴虐から善良な日本国民を守る有効な手だては無い。そのことを最もよく理解していたのが安倍晋三氏である。小生、そのように考える。

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