マスコミは山上容疑者の母親を    追いかけ回せ

                     令和4年9月14日

マスコミは政治家のスキャンダル事例が発生したと判断すると、その政治家を追いかけ回す。それがマスコミの使命であると心得ているようである。ところで今回の安倍元首相の殺害テロに関しては、山上容疑者の生活を破壊したと言われている母親についてはほとんど追いかけていない。何故なのだろうか。

山上容疑者については現在逮捕し捜査中であるからマスコミが追いかけ回すことは不可能であるが、凶行の原因を作った最大の関係者と思われている母親については得意の追いかけ回すという諸行動が十分に可能なはずである。母親もそれを受任すべき立場であろう。母親を保護する者が間に立って妨害するのであれば、その保護者の実態も追いかけ回す対象にして、その保護者がもう保護し切れないと思う程に取材攻勢をかければ良かろう。

母親に対しては、勉強のよく出来た山上容疑者が大学進学を諦めざるを得ない程に家庭を窮状化させたのは何故なのか、兄や妹の生活費までも何とかしなければと山上容疑者を心理的に追い詰めた家庭内の実態を母親が無視し続けたのは何故なのか、そのときどきの宗教的動機、献金を続けた心理、感情、を母親自身の口から十分に語らせて欲しいものだ。

山上容疑者が元首相の殺害を決心するに至った過程には長い経過があるはずで、その経過の大半に母親が深く関与していたことは、ほぼ確実であろう。

山上容疑者本人の「追いかけ」が不可能な現在、マスコミがその得意技を発揮する相手方は山上容疑者の母親しかいないはずである。山上容疑者の妹や叔父も、母親を追いかけ回す基礎資料くらいにはなるであろうが、本命は母親である。

子供を不幸にすることが判っていながら1億円もの金をカルト教団に献金したのは何故なのか、家庭が崩壊するのを放置し続けたのは何故なのか、何をどのように考えてそうした行動を取って来たのか、子供は自活するのが当然だと考えていたのか、カルト教団に全財産を献金してまで尽くそうとした理由は何なのか、夫や長男の自死の原因がなんらか関係しているのか、関係しているのならそれは何なのか、それと旧統一教会とはどのような関係にあっのか、兄や妹の生活を考えて自衛隊に入ろうと決心したり、自殺を試みた山上容疑者のことを母親としてはどのように思っていたのか、そうした誰もが知りたい諸事情について、マスコミは今こそ、その得意技を存分に発揮すべき時であろう。

日本の国益を考えると、オリンピックに関する贈収賄事件など小さな問題である。安倍晋三という有為の人材を殺害された今回のテロ事件の方が我国にとって余程深刻であり、そのダメージは余りにも大きい。

岸田現首相は安倍あっての岸田であって、安倍晋三が居ない岸田や林外務大臣などは地球が消えた後の月のようなものである。安倍晋三が居なくなればクアッドもどうなるかわからなくなってくる。「自由で開かれたインド太平洋」が消えてしまうかもしれない程の大打撃なのである。

そうした有為の人材を殺害した山上容疑者の行動の原点となったと思われるカルト教団の教団員である母親を追いかけ回し、母親と山上容疑者の関係性、母親と旧統一教会との関係性を科学的に総合的に解明することこそ、マスコミが今なすべき最大のミッションと言うべきである。

それはそうと、最近のテレビによく出ている山口弁護士の解説によると、旧統一教会の標的に対するアプローチの方法とか説得内容は、旧統一教会がカルト教団というよりも単なる大掛かりな詐欺企業ではないかと思えて来る。それも詐欺の手法が極めて巧妙且つ高度なテクニックで真に鮮やかであり、詐欺組織として既に完成されている感じである。その意味で教祖である文鮮明氏は詐欺的能力では天才的能力の持主であったように思われる。それだけに1つ1つの被害事例を丁寧に解析して、その詐欺の手口を追いかけてみる必要はあるのだが、今回のテロ事件で日本国民が受けた被害は単に財産的なものだけではなく、日本国あるいは日本国民の将来の運命を左右する程のものであったと言える。

天才的戦略家であった安倍晋三氏の命が奪われたことは、日本国及び日本国民全体の将来に深刻な被害が及ぶものであり、それだけに山上容疑者の母親に対する詐欺事件の全容を解明することは極めて重要なものと言える。

従って、こと山上容疑者の母親に関しては、日本国民の1人として、この詐欺事件の全容をマスコミの総力を挙げて特に詳しく解明してもらいたい。その思いは日増しに募ってくる。

旧統一教会による多数の被害者の救済問題については「救う会の弁護士団」に任せておいて、マスコミ関係者はもっぱら山上容疑者の母親にターゲットを絞って、事件解明の作業に邁進してもらいたい、との思いを禁じ得ない。


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