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「後悔」を「公開」に

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自分の就職活動について、まとめようと思いました。
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#東大

自分の就職活動について⑨

☆ ☆ ☆ そんな最中、面接が進む会社が一つあった。 当初、その会社は他の会社の「サブ」で受けている部分が大きかった。第一志望ではなかった。途中で「選考辞退のメール」を送ろうとしたくらいだ。最終面接でも、たわいの無いやりとりをしたことを覚えている。「何かをオススメしてください」と言われたので、スピッツの歌詞の意味の無さについて熱を込めて語ってみた。面接官のおじさん達にはややウケした。 そして、めでたく、私はその会社から内々定を貰うことが出来た。 いざ内々定を貰い、この

自分の就職活動について⑧

☆ ☆ ☆ 3月が終わり、本格的に面接が始まっていく時期になった。忙しさのピークもどうにか過ぎていた。 ここで、また新たな問題が発生していた。面接が通らない。今考えるとそれは至極当然のことであった。そもそもやる気が無いのだから。 「会社に入ってやりたいこと」を話せない。その準備をしてこない。 結果的に面接に落ちる。更に就活に対するやる気が無くなる。 自分がやりたいことが絞り切れていないのだから、「会社に入ってやりたいこと」なんて考えられるわけ無いのだ。フェーズを一段

自分の就職活動について③

☆ ☆ ☆ 「歴史学」への興味を失ってしまった頃、自分は「社会学」に興味を持ち始めていた。 私はその頃、「1946年の戦後日本」という授業を受けていた。その授業では最終的に一つテーマを決め、「1946年のそのテーマ」について発表した。私は「映画」をテーマにし、占領下に「映画」というカルチャーが受けた影響を調べてまとめた。日本で制作された映画はGHQの校閲が入っていたため、内容の変更を余儀なくされていたこと、また諸外国で制作され放映された映画も戦勝国のきらびやかさを強くイメ

自分の就職活動について②

☆ ☆ ☆ 私は、思春期の頃から将来の夢を失くしてしまった。 小学生の頃は、『ズームイン!』の羽鳥アナを観て、アナウンサーになりたいと思っていた。だが、いつからか諦めてしまった。顔/声/活舌がさほど良くないことに気付いたから、倍率が高いから、面白くなさそうに思えたから… 諦めた理由は定かでない。 中学から高校は、将来のため、とにかく偏差値が高い学校に行くことを目指した。 「もしやりたいことが見つかった時、有利になるからなるべく良い大学に行きなさい」 大人たちは 中学

自分の就職活動について①

就職活動について、「簡単に決まったんでしょう?」と、言われることがある。 「いやいや、とても悩みましたよ」と返しても、大抵なかなか納得してくれない。 私は「東大生」であったから、それは仕方の無いことだ。 「東大に入学すればどこでも就職できる」という世の中の固定観念がある。 いや、それは固定観念ではない。紛れもない事実なのである。 だが、就職活動の間に 一度足りとも苦しい思いをした事がない者も、また事実である。 誰だって、就職活動は始めてのことが多い。それ故に、程度の差はあれ