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よく噛む人はむし歯になりにくい意外な理由。

よく噛むと唾液がたくさん出て、そのだ液の成分には消化酵素や殺菌成分なども含まれるため、胃腸の健康や虫歯予防にも良いことはみなさんご存じだと思います。

噛む回数が多い人というのはとにかくメリットが多いのです。

歯というのはあごの骨に植えられていますが、歯根膜といって靱帯で骨とつながっています。

その歯根膜がクッションの役割を果たします。

歯は生理的動揺と言って噛んだ時に0.2mmくらい動くのです。

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このクッションがないと歯が割れたりするので力を緩衝するために必要不可欠な動きというわけです。

隣在する歯もそれぞれ生理的動揺をするので歯と歯はお互いに擦れ合います。

いいかえると歯と歯がお互いを磨き合うということです。

手を洗う時だってお互いの手と手を擦りますよね?

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菌や汚れを除去するにはしっかり擦る必要があるのです。
擦る回数が多いときれいになりますよね。

したがって噛む回数が多い人ほど歯と歯が擦れる回数も増えるので汚れやプラークが除去される可能性が高いのです。

さらに唾液がたくさん出て歯と歯の間のすき間(鼓形空隙)に唾液がたくさん流れます。

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だ液が少ないと自浄作用が不十分になり、むし歯ができます。むし歯のほとんどは歯と歯の間にできるのです。

噛み応えのあるものをよく噛んで唾液を出すことも非常に重要なのです。

縄文時代の人たちは干し肉や、木の実などを食べていて1回の食事で4,000回も噛んでいたといわれています。とにかく食事に時間をかけていたそうです。

現代人は早食いする人で500回。

加工食品や菓子パン、麺類、レトルト食品など一口10回くらいで飲み込めるものが増えました。唾液の分泌量は減り、あごの発育も悪い人が多いのが現状です。

せめて食事をゆっくり味わう心の余裕を持ちたいですね。

流し込んで食べようとせず、箸休めを必ずしてください。
家族で会話をしたり、意識して回数を数えてみるの工夫もしてみてくださいね。

ぼくの記事は無料です。有益だと思っていただいたらサポートいただけますと嬉しいのね。当院では月に1度来院したこどもたちに歯ブラシを配っていて、サポート収益はその購入代金に全額あてているよ。お母さんもとても喜んでいるし、それを心待ちにしている子どもたちもたくさんいるのね。