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●完全版:10/30(月)◆「くる病」が不思議なほど増えています。子どもの脳に悪影響を与えていますが、じつはコロナ禍にも


難(むずか)しいことを易(やさ)しく、悲観を楽観に、そして
全員の人たちを「笑顔へ」と、つなぎたい……。

★★なお、本文のコピーや、転載、転送、抜粋などは著作権法
  に触れます。皆さんには関係がないと思いますが、山田が
  今後も皆さんのために活動したいため、ぜひその点、よろ
  しくお願いします。



◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆◆
ニッポン人の心と体を、「笑顔で」救う!

★完全版メルマガ「暮しの赤信号」★

2023年10月30日(月)号

No.4753

毎朝、早朝5時に、全世界に向けて2つの配信スタンドから、
合計約5200部を発行
(日曜のみ休刊)。

創刊日:2004/10/5

【注】まぐまぐ!から受信されると、上部に[PR]と記載した
広告が掲載されますが、当方とは無関係です。
◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆◆

『脱コンビニ食!』(平凡社新書)や『危険な食品』(宝島
社新書)などの著者で、食生態学者、そして日本危機管理
学会員でもある山田博士(ひろし)が配信。食べものだけ
でなく、人としての生きかたを考えます。なんともユーモ
ラスな文体が人気のようで……。



★お知らせ★

~本日から、本文の1行の文字数を、以前のように28字ほ
どに戻しました~

いつだったか、スマホの利用者からの声に合わせて短くして
いたのです。

ところが、ふと、スマホで見てみますと、文の途中がバリバ
リ切れたりして、かえって読みにくいじゃありませんか(ぼ
くは、スマホはほとんど見ないのです)。

驚いて、すぐに、また元に直しました(笑)。

このほうが読みやすいかと思いますが、しばらく様子を見て
みたいと思います(もう少し短くしてもいいかも)。

もし、何かお気づきの点などあれば、ぜひ教えて下さい。

秋の1日、思いっきりいい空気を吸って、今日も元気。

(山田)




本日の「完全版」は、100%掲載です。

本日の「短縮版」は、後半の半分ほどを省略しております。

(毎回、後半部分に大切なことを書いている場合が多いため、
もし全文をご希望のかたは、後述のnoteをご利用下さい)。

本日も、お元気で!




やあ、こんにちは。
山田博士(ひろし)です。
お元気でしたか!

今日もまたお逢いしましたね。
嬉しいです。

地球という星を平和にしたい。
そして子どもたちの頬(ほほ)に流れる涙をストップさせ
たい。

空をのんびり旅する雲たちを眺めながら、ぼくはいつもその
方法を考えています。

そのために、「食べもの」が人を180度変え、家族を変え、
文明を変え、歴史を変えてきた重い事実を、知ってほしい。



▼本日の目次▼

【1】

本日は、出来たてホヤホヤの「新作原稿」です。

後日、電子書籍「社会の裏側!」として公開するつもりです
が、いつになるかは未定です。ただ、毎回、読者限定で、こ
の欄で先行して提供しています(「短縮版」は、前半だけ)。

(隔週月曜日に、この欄で、本邦初の原稿を発表しています)







【1】今回のタイトル
===========================

「くる病」が不思議なほど増えています! 子どもの脳に悪
影響を与え、発達障害症状を起こし、骨が曲がって姿勢も悪
くなるという深刻な原因は、これでした(大人もですぞ)!

~コロナ禍を乗り切るためにも、大いに役立つと思います~

===========================

(隔週月曜日に、この欄で、本邦初の原稿を発表しています。
お楽しみに!)



【目次(概略でもあります)】

★(第1章)

もし、いつも紫外線を気にして、こうした日光を浴びなけれ
ば、その赤ちゃんや子どもは、間違いなく……「くる病」と
いう難病になります。これはほぼ間違いありません……

★(第2章)

ところで、あなた、『アルプスの少女ハイジ』のお話しって、
ご存じ? これ、じつは、産業革命当時、空を工場の煙で覆
われてしまい、紫外線が届かなくなったために「くる病」に
なってしまった少女のお話しなんです。そのために、アルプ
スの高原で「くる病」を治そうと……

★(第3章)

まあ、それはそれとして、この「ビタミンD」が、今回のこの
「新型コロナウイルス」に大きな影響があることが分かりまし
た。じつは……







★(第1章)

もし、いつも紫外線を気にして、こうした日光を浴びなけれ
ば、その赤ちゃんや子どもは、間違いなく……「くる病」と
いう難病になります。これはほぼ間違いありません……



ぼくは、まぶしいときは、いつでも素敵な模様の「日傘」を、
嬉しそうな顔をしながら差して、道を歩いております。

若いころから、ずっと……。

なにしろ、晴れ間に傘を差しているものですから、向こうか
ら歩いてくるオバサンたちは、「あれれれ? コイツ男じゃな
いの?」……なんて顔をしながら、ぼくの顔を仰ぎ見ています。

そんな彼女たちの滑稽な顔を、逆にジッと眺め返すのが、ぼく
の趣味(笑)。

なぜか、日本では、日傘は「女性だけが使うものだ」という
考えが、広まっていますよね。

でも、ぼくは、かなり昔から、周囲のことなどまったく気にし
ないで、平気です。

それも、女性が持っているような、派手な色のヤツ。

だって、男用の傘はみな、地味な黒色や濃紺のため、クルマ
が気が付くのが遅れ、それだけ事故に遭う確率が高くなりま
すモン。

そのためぼくは、だいたい黄色系や、華々しい動物たちの模
様のある、●●系が多い(笑)。(●●は、下記の設問をご覧下
さい)。

★★★

ネコやイヌの模様があると、子どもも振り返ってくれるぐら
いですから楽しいし、夕方や夜道、雨の日であっても、けっ
して危なくはありません。

でも、なぜ、男どもは、こういう日傘を差さないのかなあ。

男用の売り場では男用の日傘など売っていませんので、ぼく
はいつも、「女性用」の傘売り場で求めています。

まあ、いずれにしても、真夏などの日傘はいいことずくめ
です。

とくに、熱帯の日本の夏に似合う、こうした素敵な日傘は、
最近、外国でもかなり人気があるようですよ。

そうそう、ぼくは日傘だけじなく、素敵な日本模様の「風呂
敷」や「巾着(きんちゃく)袋」も重宝しております(エヘ
ン。威張ることはない。笑)。

これを、日傘と同様に、キャスター付きのカバンの中にねじ込
んでいるのですが、あの白いビニール袋などより、これらで
商品を包めば、ずっと格好いいですよね(と、勝手に自分で思
っている)。

★★★

ただ、日傘で、日光を防ぐのも、「程度もの」なんですね。

ものごとには、西洋のように、なんでも善悪という両極端で
判断してはいけない。

そんなことをしていますと、現在のような「イスラエルパ
レスチナ戦争」のように、たとえ戦争が終わっても、すぐ
にあとに、また「別の戦争」を生み出すことになります。

憎しみが、また新たな憎しみを作るわけですね。
なんの解決にもなりません。

どちらも正しくて、どちらも悪い。

金子みすゞの世界のように、「みんな違って、みんないい」
……という思想が必要なんです。

その意味でも、いまこそ、本当は、この「日本という国」
の出番なんですね。
なぜなら……。

と、いつものように、だんだんと話の筋が逸(そ)れてい
きますので、閑話休題(かんわきゅだい)です。

★★★

今回述べているこの場合も、、日光浴をする、しないの両極端
では、ダメ(笑)。

そう、「紫外線を完全に防げばすべてよし」……というもので
はないんですね。

驚かないで下さい。

とくに小さな子どもにとっては、この日光浴は「必須」です。

もし、いつも紫外線を気にしている若い母親といっしょに、
こうした日光を浴びなければ、その赤ちゃんや子どもは、間
違いなく……「くる病」という難病に、なります。

これは「ほぼ」間違いありません。

ところで、いま、日本では、この「くる病」という病気が
増加中なんです。

ぼくなど、この名前など、もうとっくに忘れていました。

★★★

「えええっ? くる病? そ、そんなもの、まだ日本で食べ
られていたの?」……なんて、食いしん坊のぼくは、まるで
昔食べた食べもののを思い出すような顔をしながら、驚いた
ものでした。

きっと、若い人など、初めて聞く言葉なのかもしれませんね。

「くる病」。

一度、この「くる病」という難病になると、そのあとの対処
は大変なものになります。

そう、治りにくい。

「難病情報センター」という組織があります。

そこでは、下記のように、治療後も、クスリが止められなく
なると、言っています。

「適切な治療の継続は必要で、骨変形、低身長、禿頭などが
持続する場合がある。治療により筋力低下や骨痛が改善する
場合が多いものの、服薬を中止できない場合が殆(ほとん)
どである」

★★★

ナンとも固い言葉ですが、診療後も、「クスリを手放せなく
なる」とか。

う~むむむ。

大変なものですなあ。

けっして、「ええ、私の子、くる病なんですう」なんて、軽
く言いながら、侮(あなど)ってはいけません。

「くる病」を治癒する「ビタミンD」を得るためには、先
ほどお話しした日光浴は、必然なのですが、ご存じのよう
に、健康のために紫外線を避けよう……という機運が出た
1990年代あたりから、世界的に再び、「くる病」の発生が
増えております。

紫外線を避けるようになってから「くる病」が増加し始めた
というわけですね(あとで、出所も載せておきます)。

とくに日本では、「美白だとか」ナントカ言って、紫外線を
避けるようになりました(笑)。

とくに女性(若い母)に顕著になりました。

★★★

それに従って、その母から生まれる子どもにも、同時に、
「くる病」も増えてきたわけです。

まあ、そのほかにも原因はあると思いますが、日光に当たら
ないことが、「くる病」の大きな原因の一つであることは間
違いありません。

日光を浴びなければ、なにしろ、「ビタミンD」が体に入ら
なくなるわけですからね。

そして、時を同じにして、この日本でも、以前は「母子手帳」
に「日光浴」の奨励……という文言が明記されていましたが、
1998年頃以降の現在は「外気浴」という言葉に置き換えられ
てしまいました(笑)。

いやあ、うまく考えましたね。

「外気浴」ねえ……。

もし、紫外線を多く含む「日光浴」を若い母たちに薦(すす)
めたりすれば、もう大反対を受けるでしょうから、「外気浴」
を薦めたわけです。  

うまく逃げました。

★★★

もう笑うしきゃありませんが、当の現場の人たちは、それで
真面目に対処なさっている。

いったい、こうした「くる病」とは、どんなものなのか。

そして、いまの子どもの「脳や行動」にまで影響を与え、「発
達障害」さえ起こすというこの「くる病」に、ぼくたちは
どのように対処してゆけばいいのか。

次章以降で、そのあたりを見てみることにしましょう。

ところで、これは、「子どもだけのお話じゃありません」ぞ。
大人も同じ。

大人の場合は「骨軟化症」……というだけですから(笑)。



★(第2章)

ところで、あなた、『アルプスの少女ハイジ』のお話しって、
ご存じ? これ、じつは、産業革命当時、空を工場の煙で覆
われてしまい、紫外線が届かなくなったために「くる病」に
なってしまった少女のお話しなんです。そのために、アルプ
スの高原で「くる病」を治そうと……



この「くる病」。

19 世紀に、産業革命にともなって、工場の煙が空を覆(お
お)って紫外線が遮断(しゃだん)された当時の西欧で、大
流行したのです。

ところで、唐突(とうとつ)ですが、あなた。

小説『アルプスの少女ハイジ』のお話しって、ご存じ?

この本の中では、産業革命の当時、紫外線不足のために、ド
イツで「くる病」を患(わずら)った女の子「クララ」を、
アルプス高地の大自然の中で、「ハイジ」が励ましながら
訓練して歩けるまでに回復する……という一編がありました。

これ、当時はまだ因果関係が明らかでは無かったのですが、
まさに、この……「くる病」のことだったのです。

★★★

「くる病」とは、紫外線の不足によって、皮膚で「ビタミン
D」の生成が十分にできず、骨にカルシウムが沈着しなくな
ることと言うんですね。

骨軟化のため、「頭蓋癆(ろう)」になり、背骨が曲がってO
脚(おーきゃく)となって、筋力低下で歩けなくなるわけで
す。

一口に「くる病」と言っても、本人の立場になれば、これは
大変なものです。

ところで、この「頭蓋癆」とは、とくに赤ちゃんの頭の骨が
部分的に薄くて柔らかくなることを言います。

そう、指で押してみると、「ペコペコ」と、まるでピンポン
球(だま)のように凹(へこ)むわけですね。

う~むむむ。

この日本でも、戦後間もなく、日光の当たらない暗い部屋に
置かれた乳幼児たちに、紫外線不足のため、この「くる病」
が多く見られていました。

★★★

なるほど、ぼくも、若いころ、そうした言葉を、どこかで聞
いていたような気がします。

きっと、当時は、日常語だったのでしょうね。

そして、みんなその意味を理解していました。

でもその後、日本社会でも生活が豊かになって、家の隅(す
み)の暗い場所へ置いてきぼりにされるような赤ちゃんも減
り、「くる病」が無くなっていった(少なくなった)のです。

ところが、再び、1985年ごろでしたか、オゾン層の破壊に
よる皮膚ガンや白内障の可能性が叫ばれたんですね。

これはあなたも、ご存じでしょう?

先述したように、「母子手帳」から「日光浴」という言葉が
削除されたり、「日焼け止めクリーム」が、社会で発売され
たりしたのでしたね。

世は、誰しも、いかにして紫外線を避けるか。
日光浴を避けるか。

そのような風潮になったのです。

★★★

また、そのころ同時に、ぼくがいつも叫んでいる「母乳育児」
が広がって行ったのですね。

行政でも、いままでとは180度変わって母乳を薦めるように
なりました。

これ自体は、非常にいいことです。

なにしろ、「牛の乳」で、子牛じゃなく「人間の赤ん坊」を
育てようだなんて、誰が見ても滑稽ですよね。

誰でも分かることです。

昔の「ミルク育児」を知っているかたは、その替わりように
驚くはずです。

ぼくなどが育児をしていたころは、ほとんどが「牛の乳」を、
わが子に与えていました。

あるいは、牛乳と似ているということで、「カルピス」も!

もう、いまになれば、冗談としか思えませんが、当時のぼく
たちの世代は、真面目な顔で、わが子にそんなものを与えて
いたんですね。

そして、その結果、「カルピル・カリエス」となって、もの
凄(すご)い虫歯となり、みんな泣いていたものでした。

★★★

またまた、話が逸れますので、そのあたりの詳しくは、ぼく
の作品、小冊子&CD-ROM版「暮しの赤信号」4号をご
覧下さい。

なぜ、ここで母乳育児について述べているかと言いますと、
母乳育児はいいのですが母乳の中に含まれない、あるいは少
ない大切な成分があるからなんです。

その筆頭こそが、この「ビタミンD」。

「ビタミンD」や鉄分が少ないため、母乳育児だと、このあ
たりが不足することになるんですね。

そう、欠乏症になります。

それと同時に、当時、ぼくたちの世代に流行(はや)ってい
たのが、「菜食主義」でした。

これは「流行」……というより、過去の歴史の流れの中で、
非常に大切なことでしたが、ただ、先述したように、極端に
走る人が非常に多いんですね(外国でも)。

★★★

ぼくなども若いころは、まだ何も知りませんでしたので、そ
の極端に走って、体が倒れてしまったこともあります(笑)。

まあ、どんなことでも、体験ですから、しないよりはいいの
ですが、でも、小さなわが子に対しては、よほど気を付けなく
てはならないんですね。

だって、大人と違って、いままでの積み重ねという基礎体力
がないわけですから。

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