“大丈夫”の実績を積む
ここ数年で鬼メンタルだと思っていた自分の心が全然ダメで弱々なことを知った。
弱々になっていったのでは無く、奥にしまっていた弱々の部分を受け止めてくれる人が出来てしまったというのが大きいのか、
とにかく自分は思っていたよりも強くなくて、寂しいとか悲しいとか怖いの感情が強い人間だと知った。
鬼メンタルだと思っていたのはそういう自分を抑え込むためのポジティブ思考が上手になっていただけなんだってようやく分かった。
小さい時怖がりで内気だった自分が少しずつ大人になって怖いものが減っていったのは事実だけど、
やっぱり私の根の部分は心配症で寂しがりで怖がりなのだ。
自分のことなんてまだまだ分からないことだらけで、分かれば分かるほど生きるのが上手くなっていくんだと思う。
それがきっと歳を重ねるということなのかなと最近は思ってる。
20代後半になってからお得意のポジティブ思考を持ってしてもカバー出来ないような悩みとか精神状態が続いて苦しくなったりもした。
心療内科に行ったこともあるけど私にピッタリの薬を出してもらうことは無くて、なんとなくグラデーションのように治っていって、今も時々その症状が顔を出す。
不安感、寂しさ、焦り…そういうのがお腹の下の方から上がってきて、涙になる。
でも次の日には治るのだ。それはもう分かった。
だから“大丈夫”になった。
結局は必要なものは「経験」の一択で、
魔法の薬よりも、誰かの優しい言葉よりも、強気な自分の思考よりも、
確実で自信になるのは「経験」。
プレゼンが通った経験。
話を聞いてもらえた経験。
次の日にはなんとも無かった経験。
勇気を出したら上手くいった経験。
その時出来なくても、後からどうにかなった経験。
確実に間違えてたけど結局どうでもよくなった経験。
失敗したけどカバーした経験。
「根拠のない自信を持て」とかそんな言葉をどこかで聞いて自分に落とし込みたくても、それはかなりハードルが高くて
だったら自分の過去から経験を引っ張り出して、どうにか“大丈夫”に繋げた方がよっぽど信用できるのだ。
時々襲いかかる謎の黒い気持ちには、過去の経験が薬になる。
私は時々ダメになる。悲しくなって苦しくなって、誰かに寄りかかりたくて依存したくなる。
でも大丈夫。数時間後には、次の日には、ケロッとして明るい私にいつも戻るじゃない??
その経験がたくさんあるじゃない?
だからきっと“大丈夫”。
“大丈夫”の実績を積むこと。
それは私のライフハックのひとつだ。
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