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好きな曲は何曲入っていてもいいという話

タイトル通りの話をしたい。私のスマホには同じ曲のバージョン違いが6つくらい入っている。こんな感じで。

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絶対運命黙示録とは

『絶対運命黙示録』とは、もともとは作曲者であるJ・Aシーザーが主宰する劇団‘演劇実験室◎万有引力,の演目『カスパーハウザー』で使用されていた歌曲。当劇団のファンだったアニメ監督の幾原邦彦がこの曲を気に入り、自身の作品『少女革命ウテナ』の挿入歌として採用したことによって、広く知られるようになった。なおJ・Aシーザーは他にも自身の楽曲を『ウテナ』に提供、あるいは書き下ろしている。

J・Aシーザーとは

J・Aシーザーとは日本の音楽家であり劇演出家。1960年代に寺山修司に勧誘され演劇実験室・天井桟敷に参加し、音楽と演出を担当する。寺山の死後は理念を引き継いで演劇実験室◎万有引力を結成、現在でも劇団主宰者・音楽演出担当で活動中。最近ではアニメ『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』の挿入歌作曲で記憶している人も多いかもしれない。

バージョンごとの違いと魅力

1番上(無印1)はすべての原点となるオリジナル版で、万有引力の公演ために書き下ろされたもの。歌声の乱れや荒々しさが強い生命力を感じさせて、かえって魅力となっている。※この曲が収録されたCDは現在在庫切れのもよう。残念

2番目(無印2)から順番を飛ばし、絶対運命黙示録2と万有引力の3曲はアニメ『少女革命ウテナ』の挿入歌として使用されたもの。番組の演出と合わせて子どもの合唱団→大人の混声合唱団→混声合唱団+本家と歌声が変化していくのが特徴。その変遷はまるで幼年期から青年期への成長を思わせる。あと編曲されているので全体的に小綺麗な印象に。歌詞も放送コードに合わせて若干変更されている。

絶対運命黙示録 -Adolescence of UTENA-は劇場版『少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録』で使われた。映画館という晴れ舞台のためか、イントロがだいぶ華やか。なんかきらきらしている。この曲をバックに主人公の天上ウテナが車に変身していくのだが、きらびやかな印象と相まって、いい感じになっている。

そして完全版。他のバージョンと一線を画す最大かつ決定的な特徴は、やはり歌詞が追加されたことだろう。一番と同様に独特な言い回しと内容となっているが、言葉のリズム感を楽しんでほしい。

他にも今でいう2.5次元ミュージカルで使われたバージョンや、限定品に付属していたボサノヴァバージョンもあるのだがいろんな事情で追いきれていない。これらもまた良さがあるのだろう。

以上だ

同じ曲でもアレンジ違いで楽しめるよねって言いたかった。クラシック音楽とかも指揮者や演奏者違いで聞き比べるみたいなやつがあるし。

メロディーを比較するのもよし、編曲の方法に注目するのもよし、ひたすらループ再生するのもよし。楽しみ方はさまざまだ。

みんなも好きなもので日常を楽しんで、乗りきろうな。

CD 

J.AシーザーのCDはここから買えるから、もし試聴とかで興味を持ったらよろしくね……

ストリーミング配信

Apple Store / Amazon sportify ・youtubeなど



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