腐女子が語る、BL(ボーイズラブ)好きの特徴と対処方法【FF14】
自分のブログではたまに「FF14闇世界ネタ」として取り扱っているテーマですが、noteで記事にしたことはいままで無かったこともあり改めてまとめてみようと思います。
きっかけとしてはFF14系YouTuberで良く視聴している実況者さんであるキャプテン・トラジロウさんがBL(ボーイズラブ)についての質問と回答を動画にしていたことからです。
トラジロウさんの動画は非常に分かりやすく簡潔にまとまっているのですが、どうしてもトラジロウさん自身が男性であるということでBLという趣味に対しての直接的な物言いがしづらい様子でもありました。
かなりデリケートかつセンシティブな話題ということもあり、実況者である以前にひとりのヒカセンという立場の人からではどうしても突っ込んだ意見もしにくいのがこのBL問題の厄介なところ。
今回はFF14におけるBLという文化がなぜここまで広がっているのか、そしてBL好きな人と相対しなければならなくなった時にどのような対策が取れるかを腐女子の一員でもある私の視点で語ってみたいと思います。
一応の補足としまして、この記事を開いている人でBLやLGBTQについて知らない人はいないと思われますので説明は省きます。
もし知らないという人がいれば上記のキャプテン・トラジロウさんの動画冒頭や各種解説サイトなどを参照してください。
なぜFF14はBL好きが多いのか
実際のところ、『BL好き』というカテゴリの人たちはFF14だけに発生しているというわけではありません。
ただしBLにしやすい・しにくいという大まかな区切りは存在しており、たとえばAPEXやWoWなどガチガチの洋PvPゲーやMMOではBLという観点は生まれにくいです(まったくゼロではないと思いますが)。
この人口比率の違いはなんなのかというと、至ってシンプルな回答ですが「イケメンの男が居るか居ないか」でしかありません。
洋ゲーのキャラデザインは日本人女性がイケメンだと思う範囲からは掛け離れていることが多いため洋ゲー発祥のBLは極端に少ないわけです。
それに対してFF14は純国産MMOというわけでキャラデザインが全体的に日本人受けしやすいものであり、さらにMMOなので自分でイケメンキャラを作成し操作できます。
たとえば女性向けソシャゲでもBL好きをメインターゲットにしているゲームは多いのですが、この手のBL系ゲームはあくまでも「登場キャラ同士の絡みを楽しむ」だけに留まります。
二次創作をする際にも既存のキャラ同士をCP(カップル)にしてイラストや小説などにするのがほとんどでしょう。
しかしFF14はそのイケメンキャラ自体を自作できるというところに違いがあると言えるでしょう。
これによりほぼ無限大にイケメンを堪能できるだけでなく、自分自身が操作していることから共感性が高まり自身とイケメンキャラとを重ねて遊ぶということもできるようになるのです。
つまりは『うちよそCP』という関係を作りやすく、イケメンの男キャラ視点で他のイケメン男キャラを自身の嫁や旦那という見方および方向に持って行きやすくなるというわけです。
FF14は女性プレイヤーが多い
FF14は比較的とっつきやすいMMOであることはかねてより話題となっていました。
FFの過去シリーズのファンもそうでない人も合わせてプレイヤー数自体が非常に多く、現在においてもその登録者数は右肩上がりで上昇しています。
理由としてはCFを利用したソロや短時間でも遊べる気楽さや仲間と一緒に遊べるコミュニティの見つけやすさ、戦闘・非戦闘関わらずのコンテンツの幅広さなどがありますが、とにかく総合して「遊びやすいMMO」なのです。
こうした「遊びやすさ」が起因となって本来こうした据え置き型MMOに触れる機会が少ない女性のゲーマーも多く在籍しており、MMOというゲームジャンルでは滅多にないことながらFCなどのコミュニティの半数以上が女性であるということも決して珍しくはないゲームになりました。
さて、BL好きは当然ですがその大半がリアル女性です。
もちろん男性もいないことはありませんが、やはり8割以上は女性が占めている趣味であると言えるでしょう。(ゲイやホモは別の区切りとなるので今回は割愛しています)
そもそもがイケメン男キャラに弱い女性心理に加え、リアル女である自分がゲームの中だけは男のような感覚になれるというネナベ的なごっこ遊びができるというのもまさにゲームでしか楽しめない新鮮な感覚と言えるのです。
FF14にBL好きの女性が多いというのは、もともとの女性プレイヤー数が多いという分母の大きさが後押ししている結果となっていると言えるでしょう。
リアルの恋愛に発展することも
このセクションは少々LGBTQに突っ込んだ話題になります。私自身が深い造詣があるわけではないので、なにかあればコメントなどをお待ちしております。
昨今は日本における結婚率や出産率の低下が問題になっていますが、その理由のひとつは出産や育児、学費など子供にかかる全体的な出費を懸念する心理が挙げられるでしょう。
また、もう一点とするならば恋愛よりも趣味と呼ぶべきコンテンツがちまたに多く満ち溢れているため、異性との交際よりも自分の趣味に時間やお金を費やしてしまいがちという面もあります。
もちろんこうした問題も厭わずに結婚や出産、育児に励んでいるご夫婦もたくさんいますが、やはりひと昔前と比較すれば圧倒的にすくなくなってしまったのは事実でしょうか。
こうしたなかで同性同士の付き合いというのは金銭面でも趣味の面でも理解が一致しやすいことが多く、同性同士の感覚をお互いが共感できることが多いために意気投合した途端に一気に進展しやすいと言えます。
BLについても同様の感覚が働いており、NL(ノーマルラブ。男女恋愛)を趣味とする女性同士よりもBLを趣味とする女性同士のほうがリアルの意味でもかなり親密な関係になることが多いと言えます。
これは『うちよそ』という自身を男性と見立てて男キャラを演じ相手の男キャラとイチャラブをするというプレイにも関わっています。
最初はただそういうごっこ遊びをしていただけなのに徐々に相手の中身にも恋愛的な錯覚を起こして好きになってしまい、リアル同士でもお付き合いをする、もしくはそのような恋人感覚で接し合うということも決して珍しくありません。
実際にFF14で男キャラを使っているBL好きの女性は(すべてではありませんが)RPの一環として男性的なチャット言動を好む傾向があり、見た目のイケメンっぷりもあいまって惹かれる形で他の女性が好きになってしまうという構図も私の見聞きしたなかではいくつか見受けられました。
操作している本人も「イケメンの男キャラを操作している」という意識が働くために中の人自身よりもRP的なキャラ作りが強くなってしまうことも原因ですが、こうした言動はチャットだけでなくVCやリアルで実際に会った時にも引きずることもあり、ますます男前な雰囲気が板に付いてしまいます。
こうしたことが継続することで女性同士の恋愛に発展するケースもあると言えそうですね。
BL好きともし接することになったら
さて、ここからは実際にFCやLSなどコミュニティにおいてBL好きの個人もしくは集団と共になった時の接し方についてを私なりの観点で語ってみます。
おおむねにおいてはトラジロウさんの動画にあるとおり「趣味のひとつとして受け入れて許容する」というのがもっとも後腐れやSNSなどへの波及問題がなく済む方法ではありますが、腐女子と一概に言ってもさまざまなタイプがいるのでこの方法で万事丸く収まらない可能性もあると言えそうですね。
オープンな腐女子の場合
みずからが腐女子である、もしくは男性キャラ同士の絡み合い、スクショ撮影などが趣味であると鍵のないSNSなどで大々的に宣言している人は総じて『オープンな腐女子』であると言えます。
自身の趣味や性癖を余すところなく伝えているために同じ趣味を持つ人とSNS経由で繋がりやすいのですが、そのような趣味を持たない・理解のない人からすればちょっと近寄りがたい印象が残ります。
ただしこのオープンな腐女子さんはそのような趣味外の人から偏見意識を持たれかねないリスクを負ってでも趣味を優先しSNSでも公言しているため、たとえば第三者から「BLっぽい会話ややり取りをやめてほしい」などと直接的に伝えると十中八九、大戦争に発展します。
トラジロウさんの動画に出ていた質問者さんのような人など、「BLに対して」というよりも「日常会話レベルでBL話をしていることに対して」嫌悪感を抱いているというこの違い自体も理解せず、短絡的に『自分の趣味が否定された!』と一瞬で到達してしまう人も多いため、直接的なアプローチは百害あって一利なしと言えます。
そうしたわけで、コミュニティのマスターを経由して他にも迷惑や嫌悪を抱いている人をリサーチするなどをし、同意見の人数を集めて全員で話し合いの場を設けるなどの措置がもっともベターです。
クローズな腐女子の場合
オープンな腐女子と真逆で、腐女子であることは同様でもその手の話題は鍵垢でのみだったりごく親しい人とだけだったりと、SNSや趣味外のいる場で明確に男性キャラ同士の絡みが好きだと宣言していないタイプが『クローズな腐女子』です。
このタイプの人の対処はオープンな腐女子と真逆、つまり直接的に「BLの話はやめてほしい」と言うことがもっとも効果的です。
もともとクローズな腐女子さんは普段から発言にも気を遣っていると思われますのでBL話をやたらと展開してしまうということは考えにくいのですが、仲間が集えば気が緩んで口走ってしまうこともあるので観察は必須でしょう。
本質的にBL話は公然とすべきではないということをわきまえていることが多いため、しっかり釘を刺せば気付きを得てくれると思います。
思うことやリクエストがあれば追記予定。
(C) SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?