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ラミレス監督について考える

こんにちは。うつ病休職エンジニアの三十郎です。

9月3日に首位ジャイアンツに3連敗を喫し、優勝の目はほとんど無くなりました。相次ぐ主力選手の故障による離脱が主な要因と言われていますが、主力選手の故障、不調は、どの球団も抱えています。それを踏まえて采配を振るうのが監督の役目です。また、訳の分からない投手起用が批判の的になっています。各投手コーチとのコミュニケーションに問題があると思います。適格なアドバイスができない投手コーチ達の責任も大いにあると思います。

今回の負けは、ラミレス監督が百戦錬磨の原監督に経験値で負けたからでしょう。日本の野球を熟知した原監督の方がNPBでの勝ち方に長けている。その違いです。

ラミレス監督がベイスターズを就任してから常にAクラスの常連球団としたのは事実です。その手腕は、他の監督と比べ相対的に優れていると思います。ベイスターズに限定すれば、そのような実績を残したのは、三原監督、権藤監督ぐらいしか思いつきません。ただ、一度も優勝していないので劣って見えるのです。

ラミレス監督の野球は、これまでの日本野球界の常識を変え、アメリカのメジャーの進歩的な考えを積極的に取り入れる新しいスタイルです。そのため、慣れない日本のファン達にとっては「何をトンチンカンなことをしているのだ!」と映るのです。でも、現実では、昨年は得点力はリーグ5位、防御率もリーグ5位の球団を2位にしているのです。客観的に優れた手腕の持ち主であると認めざるを得ません。

今年は柱の筒香選手が抜けましたが、選手層も厚くなり「今年こそ優勝だ!」と考えたファンも多かったと思います。でも、実際は、そうなりませんでした。主力選手の故障や不振も偶然ではありません。若手が伸び悩んでいるのも偶然ではありません。これまでのつけが回ってきているのでしょう。そういった点でも原監督にかなわなかったのです。確かにジャイアンツの選手層の厚さは異常ですが、互角に戦えない相手ではありません。そのようなハンディの元で3連覇を遂げたカープの例もあります。監督力の差、これが大きく出ているのだと思います。ジャイアンツは、立派な成長を遂げた原監督を据えたことで、巨大戦力を生かしながら、併せて若手も育成するという芸当ができたのです。

原監督は現在3期目です。2002年に就任1年目で日本一になりましたが、2003年に3位に沈み球団との確執もあり監督を解任されました。しかし、次の監督がひどかったため、2006年から2015年までの長期政権を務めます。しかし、その間は、あまり有能だったとは思えませんでした。悪くはないが良くもない。なので解任されました。しかし、その次の監督も芳しくなかったため、2019年から再びジャイアンツの監督に就任します。その間、侍ジャパンの監督も務めています。監督としての経験値がものすごく高いのです。その百戦錬磨の原監督を相手に健闘してはいましたが、叩きのめされたのが昨日までの現実です。

ラミレス監督は、トンチンカンなわけでは無いと思います。外国人だから日本の野球に合っていないわけでもありません。アグレッシブに改革しようとしているのが空回りしだしたのです。私は、一旦、監督の座を降りて、別の監督に変えて、そのやり方をもう一度見つめ直すのが良いのでは?と考えています。

彼は勉強熱心で優秀です。この5年間で得たものを、一度じっくりと熟成させ、再チャレンジさせてあげたいと思います。まだまだ45才と若いですし。名将になれる器だと信じています。


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