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草稿

「父さんの帰りが遅い日でも、こうして明かりを落として本を読んだり、映画を観たり、窓を開けて月を眺めていたりしていれば、時間は流れていくし、段々と気持ちも落ち着いてくるんだ。こんなふうに、ひとりきりの夜に取り残される事なんてなかった。月明かりや本、野良猫の鳴き声、ココアの甘い香り、僕を慰めてくれる存在は、ここにいくらでもあったからね。」

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