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vacation:with my favorite tracks

みなさんこんにちは^_^

未曾有のパンデミックに巻き込まれたまま迎えた5月も半分が過ぎてしまいました。

いかがお過ごしでしょうか。

前回のTRAVIS SCOTT特集の記事はたくさんの方にアクセスして頂き好評を博しました。
みなさん本当にありがとうございます。

それでは早速ですが本題に入ろうと思います。

今回の記事では、5月の心地よい日差しの下で聴いたら良さそうな曲を2曲選んでみました。
その曲の解説を少し入れていきます。🙏🏻

夏の歌や冬の歌、「桜ソング」を特集する記事ってもう地球上に溢れていますよね。
でも5月に限定して「5月に聴いたらいい曲」って言って書くのって多分自分くらいしかいないと思うんですよ。笑

今回の記事はユルめに書いていきます。
(敬体文だと優しいね。笑)

それではまずはこちら💁🏻‍♀️

Flower Moon / Vampire Weekend

いきなり登場しました!
5月の大本命ソング(The Secret Garden調べ)

この曲は昨年の5月に発表されたVWのアルバム“Father Of The Bride”に収録されています。
この曲がなぜ「5月」に相応しいかというと、まず曲のタイトル...“Flower Moon”を調べると分かります。

話は少し飛びますが、みなさんは「月の異名」をご存知でしょうか。
その昔、現在のように当たり前に時計やカレンダーが存在しなかった遥か昔...人々は月の満ち欠けを目安にしてそれを暦として生活していました。
特に、ネイティブアメリカンの間では、満月に特徴的な名前を付けることで農業や狩猟の時期の目安にしていたそうです。(詳しくはこちらのサイトをチェックしてみてくださいね!)

話を戻しましょう。
その“月ごとに異なる満月の呼び方”で“Flower Moon(フラワームーン)”は「5月の満月」を指します。
5月には様々な植物の芽がほころび、花を咲かせる月ですよね。それに加えて緑が生いしげります。
まさに5月の満月にぴったりな名前ですね。

“Flower moon cursed the night / If the sun don't make things right / Then it's gonna take a year /Gonna take a year”

-フラワームーンが夜に呪いをかけた。太陽が物事を修正してくれないから、(呪いが解けるには)1年はかかるだろう。

...歌い出しのフレーズです。
これ、意味わかりますか?私も分かりません。笑

この曲の世界観を理解するには、アルバム”Father Of The Bride“全体を紐解く必要がありますが、ひとつ言えるのは、この”Flower Moon“のひとつ前のトラックとして”Sunflower“という曲が収録されています。

Sunflower(サンフラワー)はひまわり🌻
そして、Flower Moon(フラワームーン)は満月🌕

おそらくVWのエズラ・クーニグは「太陽と月」つまり「光と闇」を対比させたかったのではないでしょうか。
更に、アルバム”Father Of The Bride“のタイトルから分かるように、このアルバムが、結婚式からインスピレーションを受けた作品であることは確かです。

トラック1”Hold You Now”(ホールド・ユー・ナウ)の最後のフレーズですが...

“Why's your heart grown heavy, boy, when things were feeling light? / Turning this June morning into some dark judgment night /
This ain't the end of nothing much, it's just another round / I can't carry you forever, but I can hold you now”

-あなたの心はなぜ沈んでしまったの?ボーイ。
物事は順調なように感じられたのに。
この6月の朝を、最後の審判が下される暗い夜みたいなものに変えてしまった。
これで何か大きなことが終わるわけじゃない。1ラウンド終了したというだけ。
あなたを永遠に支え続けることはできないけど、今ここで抱きしめることならできるよ。

結婚式の月といえば「6月」です。
今年は某ウイルスの感染拡大で結婚式が予定通り執り行われるカップルは少なそうですが...「ジューン・ブライド」っていうじゃないですか。
そしてフラワームーンは満月の異名で「5月」。
つまりこれは6月の前の月!

エズラ・クーニグすごい。

アルバムに収録されたトラック間にキーワードとなるピースを散りばめることで、見事にストーリーをリンクさせています。

5月にこの”Flower Moon“や、同楽曲が収録されたアルバム”Father Of The Bride“を聴くべきだと私が考える理由は他にもあります。
アルバム全体を通して感じられる、温かく穏やかなサウンドが5月の心地よい気候とマッチするからです。

”Flower Moon“にしろ、アルバムのリードシングル“Harmony Hall”,”2021”にしろ、歌詞が難解であることを除けば「とっつきやすい」アルバムと言えるでしょう。
サウンドに非常にまとまりがあり、「ゼロスキップで聴ける」のがFOTBの評価すべき点です。

ちなみにこのアルバムは昨年の「5月」に発表されました。
結婚式(Bride)の月である「6月」に向けて、「5月」からこのアルバムに触れて何か考えて欲しかったのかな、とも考えたり。笑
この「考察を促す」伏線だらけの曲を作るところこそ、まさにVWの魅力だなと思います。

「5月」をきっかけに、みなさんも是非彼らの音楽に触れてみてくださいね。

Red / Taylor Swift

この歌は特に5月に限定したフレーズが出て来る訳ではないのですが、テイラーの表現力に清々しいほどの感動を覚えるので是非紹介させてください。

“Losing him was blue like I'd never known / Missing him was dark grey, all alone /Forgetting him was like / Trying to know somebody you never met /But loving him was red / Loving him was red”

-彼を失うのはブルー、初めて味わうような憂鬱な気分。
彼を恋しがるのはダーク・グレー。孤独な寂しさよ。
彼を忘れるのは、会ったことのない相手を知ろうとするようなもの。
だけど、彼を愛するのは「」。彼を愛するってことは「」だったのよ。燃えるような「」だった。

サビのフレーズです。この“Red”が収録された同名のアルバム“Red”は2012年に発表されました。
何とびっくり!もう8年が経ったんですね。

アルバムに収録された16曲全てを一人で書き上げ、シンガー・ソングライターとしての実力をこれでもかと見せつけてくれたテイラー。
ヒットメーカーで売れっ子プロデューサーのマックス・マーティンも制作に参加したこのアルバムはファンの間でも未だに根強い人気があります。

テイラー、何と言っても歌詞の言い回し・表現力が100点満点です。恋に落ちることを「赤」と表現し、他の感情に対してもイメージを色で表現していますね。もう、ただただ「上手いなぁー。」って言う印象です。

“Loving him is like driving a new Maserati /Down a dead-end street / Faster than the wind, passionate as sin Ending so suddenly”

-彼を愛するってことは新車のマセラッティで行き止まりの道に突っ込んでいくようなもの。
風よりも速く、とことん情熱的に、そして終わりはあまりにも突然。

ただひたすらに恋に落ちるこの歌い出しのフレーズで、いかに彼女が速いスピードでどんどん恋にのめり込んでいってしまうのかが分かります。

更に2:30-辺りの“burning red〜”の辺りでギターが盛り上がる箇所....ここがまさにそのスリリングな世界観を助長する巧妙なテクニックになっている気がします。(これは聴けばわかる....多分私だけが抱く感情ではないと思います。)
まさに恋はスリル、ショック、サスペンスなんです。

テイラー・スウィフトが世界中で愛される理由は、何と言っても、人々の「共感を生む歌が多い」ことにあります。

今や世界中で知らない人の方が少ない超売れっ子シンガーのテイラーも、私たちと同じように恋に思い悩んだり、人に辱めされたり、悲しんだりするのです。

そういった思いを、音楽にしてさらけ出すスタイルが結果的にウケましたし、それなりに今までもトラブル続きで、賛否分かれた時もありましたが。笑

ちなみにRedが好きな方は昨年発表されたアルバム“Lover”も好きなのでは?と思います。プロデューサー陣は違いますが、柔らかい雰囲気がテイラー・スウィフトが戻ってきた〜!って感じで私もすごく好きです^ ^

私は何故か(本能的に?)白人のアーティストを好きになることが余りないのですが、テイラーの音楽を聴いていない方々は本当に勿体無いと思うくらい彼女を支持しています。

今までテイラーに起きた様々なニュースを知ることも、音楽や人柄を理解する上で大事な気もします。
その辺りは先日発売された辰巳JUNK氏の著書“アメリカン・セレブリティーズ”のテイラー章にかなり詳しく特集されているので、テイラーのファンの方々のみならず、この記事を読んで下さっている方も是非チェックしてみてください!

もはや5月に聴きたい曲を紹介する!っていう記事のコンセプトどうした?って感じになってしまいましたが....笑

VWの温かく穏やかなサウンドも、テイラーのRedのような疾走感溢れる恋愛ソングも、5月の心地よい日差しの下で聴きたいトラックであることに間違いはないです。

前回に引き続き今回も音楽的な記事を書いてみましたがみなさんいかがでしたか?

EMINEMのMtbMBの記事も一応下書きがあるのですが、取り扱う内容自体が重いのでこちらが段々疲れてきたので(笑)お蔵入りしそうな雰囲気がハンパじゃないです。

何かあればTwitterやInstagramのコメントやメッセージで教えてくださいね^ ^

音楽で楽しみを増やして健康に過ごしていきましょうね。それではまたnoteでお会いしましょう!

御賽銭箱はこちらです。(笑)