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競争は負け犬がすることだ ピーター・ティール 「ゼロ・トゥ・ワン」 - Rank A

人は本能的に競争を好む。生まれたその時、競争はスタートだ。初めてハイハイした、立った、歩いたタイミング。全てが競争だ。 学校に入れば、そうした傾向は加速する。全てはテストの点数で、成績表の評点で評価される。スポーツでは記録だ。大学は偏差値で競争だ。会社は年収で競争だ。会社に入ってからも同期と先輩と後輩と競争だ。一番になれたものだけが全てを勝ち取れる。 こうした考えは今の世の中を正しく切り取っているように見える。 私もそう思っていた。しかし、ピーター・ティールは違った。シ

    • 学ぶ意味とは何なのか?-J.Sミル「大学教育について」-Rank A

      センター試験が終わり、新しい共通試験が始まる。教育の問題は話題になっては消えていくのを繰りかえす。その前は文系学部の廃止論が大きな話題になっていた。 最近のこうした話題を見るとどうも目先のことに集中しているように感じる。これも日本が長らく経済的に発展していないことが原因であるように思う。そうした焦燥感がいち早く結果が出ることのみに人が関心を寄せるようにさせている。内田樹がサル化した世界と呼ぶこの世界では、人々は学問は実利にかなうものでなければならないと錯覚している。 実利

      • 安宅和人「イシューからはじめよ」からはじめよう- Rank A

        「人生は何事もなさぬにはあまりにも長いが、 何事かをなすにはあまりにも短い」中島敦 本書は戦略コンサルティングにおける本質を余すことなく教えてくれる。コンサルのみならず、知的労働を行うものにとってのバイブルだ。 その内容の要約については既に多くのブログや記事、レビューがあるのでここで取り上げる必要はないだろう。 今回考えたいのは第一章のテーマについてである。 第一章 イシュードリブンー「解く」前に「見極める」-目次より 課題が山積する現代において。常々考えている個

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