好きなものと他人の評価
リワークに通って半年を過ぎた今も、虚しいなとふと思うことがある。
感情を擬人化すると少し距離が取れると聞いて、べき思考は「べき子」かなと思っている。それなら虚しさはふなっしーならぬ「むなっしー」はどうかな、わりといいネーミングでは?と思ったが、ググってみると数年前に小島よしおさん(確か)が何かのコントでむなっしーというキャラを演じていたのを知る。ちぇっ。
今日は好きな色の話。私は子どもの頃からピンクが好きだ。かわいいから。母が好きな色でもある。私が子どもの頃はピンクは女の子の色の代表格で、男の子は青とか緑のイメージだった。今はその辺りの認識はアップデートされているのだろうか。
中学生の頃、わりとはっきりしたピンク色のスカートを履いて学校に行った。私はおとなしいタイプの生徒だったのでちょっと目立ち過ぎかと気になったが、好きな感じの洋服を着られるのが嬉しかった。するとクラスメイトのある女の子が私を見て「SUEHIROさんってピンク色なんて着るんだね」と一言言った。たったそれだけのことなのだが今も記憶に残っている。
その子との他の具体的なエピソードは覚えていないもののなんとなく日頃から好かれていないような空気を感じていた。
私は「私に女の子らしいピンクは似合わないと言いたいのかな」と勝手に解釈した。そのことでピンクを嫌いになったりはしなかったが、好きな色を聞かれてピンクを答えるのがなんとなく憚られるようになった。
それでも20代半ばくらいまでは可愛いデザインの服が好きで、ピンク色の服も着ていた。(ピンクのコートは可愛かったけどわりと目立つというか、可愛すぎてあまり回数は着られなかった)
ブランドではaxes femmeに一時期はお世話になった。当時同期がレースやリボンがアクセントとしてあしらわれた服を来ている私を見て「そういう感じ好きだよね」と言うことがあったが、そこに他意はなさそうだったので「そうなんだよね」と気にしなかった。
やがて私も20代後半となり、いつの頃からかaxes femme系はもうキツいかなと思い始めた。(axes femme愛好家の方を傷付けてしまいそうな発言ですが)もう少し年相応にしたほうがいいかもと感じるようになった。
徐々に青やカーキ、深緑などの色を纏うことが増え、中性的なデザインを選ぶようになった。30が近づいてきた女がレースやらフリルが付いた服を着て痛いやつと思われたくないと、想像上の他人の目を意識した。
服のブランドが何歳くらいを購買層としているのか調べたりもした。自分の年齢に該当するブランドの服を着ておけばとりあえず安心感を得られた。
(断っておくと今は今で普通に服選びは楽しんでいるし、落ち着いたデザインが増えたとは思うが買い物の都度に好きな服をじっくり探しながらお気に入りを見つけている)
今までの人生で身につけるものに関して、他者からトラウマになるような言葉をかけられた記憶はないも思うのだが意外と周りの人がどう思うかを服選びのときに気にしているのは何故なのだろう。
前述の中学生の頃の発言の意図のわからない「ピンクなんて着るんだ」という一言が尾を引いているのか。
まぁ、私以外にも周りの評価を気にした上で色や服を選んでいる人はたくさんいそうな気はする。
たぶん私の性質上、店の考えている購買層なんて気にしないで好きな服を買えばいいじゃん?!とはならなくて、40代になったら40代っぽい服を買い求めそうだ。(40代っぽい服が何なのかは今の時点では謎だが)
ただ色に関してはピンクを改めて推していこうかなと思った。優しいピンク、きつめのピンク、落ち着いたピンク、艶かしいピンク・・・、同じ色でも色々ある。今の私が楽しめるピンクはどんな色をしているだろう。
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