見出し画像

黒の感情 2022/09/01

心がぎゅっと締め付けるような哀しさ。
どうしてだろう?
私は、ただ明日に向かう橋を渡ろうとしてるだけなのに。
落ちるのが怖いのかな。
底が見えない、真っ黒で、暗くて。
…あれ、…私は、何をしようとしていたの?
これを繰り返してはまた眠りに落ちて、またこれを繰り返す…、のが毎日。

耳、に聞こえる声。まるで誰かに、手を握られるように暖かいのに。
…まるで、手を離された時の手の温もりが消えるよう。その時、急に暖かかったものが冷たく冷えきるの?
その虚しさをなくすために、括りつけた輪を解いて、その髪を自由にした。
あとは、目を瞑って、音に耳を傾けて眠りに落ちるだけ。
…無音じゃ眠れない堕落の体。

そういえば、最近は心を覗いてないな。
昔は空っぽだった中身には少しずつ満たされたような感情がたまに巡ってくることもあった。
でも、気にしないのが1番かもしれない。
気にしなければ、心が空なんだってことに気付かないまま生きていけるから。
…ただ、星を眺めるだけなら心が空でも満たされててもできるから。

物語を読む。その指、目が文字を追いかけ最後は終演を迎えてその箱は閉じられる。
開くことは当分ないだろう。
そこに起承転結がまとめられてても私は気づけない。
たくさんの罠、それに丁寧に引っかかるのがいつもの私、かもしれない。
終演の余韻、虚しさ、
…私も、こんなことしたいなぁ、という憑依欲求?
それとも、ただの真似事か。
いつかきちんとした話を作ろう。
そう心越しの自分と指切りを終えて、目を瞑った。
明日は、何をするんだろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?