冬もふ //211109四行小説

 丸い形でふわふわで、少し前まであったくびれも無くなっている。犬。さてはお前、冬の到来でも告げるつもりか。
 無くなったくびれ辺りを触り、厚くなった毛皮を手のひら全体で堪能する。顔を埋めたい衝動に駆られながら。

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