人種差別について思うこと。

海外生活が長い私にとって、人種差別というものは本当に身近で、目の当たりにしてきました。海外へ留学して何が良いって、本当に自分はちっぽけな井の中の蛙だったということに気づけたこと、これに尽きると思います。

「日本ってどんなとこ?」「日本人ってこういう感じでしょ?」

常に外人の友達には色々聞かれたし、もう日本人代表になったような気持ちになることがよくありました。日本の人口を知らないことがとても恥ずかしかったり。

実際のところ、初めて海外で仕事についた時、とあるお店のコーディネーターになったのですが、店長にも、

「君は日本人だから、素晴らしいカスタマーサービスをしてくれるだろうと期待しているよ!」

と言われたことがありました。日本人って、そういう印象なのね?!と突然バーを上げられたようで緊張が走ったのを覚えています。

そういういわゆる日本人に対する「固定観念」とか「イメージ」や「期待」も色々聞きましたが、逆に、日本人であることで悲しい想いをしたこともありましたし(私個人にはどうしようもないことを、日本人だからとキツく言われたとか)、自分の無知さに悔しくて泣いた経験もあります。でもまぁそれ以上に、日本人は徳だと思えたことも多々ありました。でも結局それは昔の日本人や、世界に日本が色々発信していることでこのイメージが出来ているのだなと思います。そして自分も頑張らないとって思っています。

今、世の中では、黒人さんがアメリカで酷い扱いを受けたという、本当に許しがたいニュースが連日報道されています。SNSもそのニュースでいっぱいで、見ていると胸が苦しくなるというか、ちっぽけな私には何が出来るのだろうって思ったり。

どうしてこのご時世になってまで、こんなに差別というものが根強くあるのか。そこに怒りを感じずにはいられません。特に黒人さんは今それを本当に強く感じでおられることと思います。黒人さんって良く、挨拶する時に、”brother”と男性同士は言い合います。凄く団結している人種だとそこからも感じとれます。

差別はよくない!って一言に言っても、きっと差別されたことがない、見たことも経験したこともなければ、この差別というのが実際どういうことなのかっていうのは分かりにくい、そう思います。差別がなくなる世の中にするのは難しいかもしれないけれど、私は子どもたちに今起こっていることはきちんと伝えています。

頭ごなしに決めつけないこと。

日本人だからこうでしょ?日本人だからあなたとは話したくない。日本人だからそう思われて当然でしょ?

そんな理不尽なことはないと思うので。

今黒人さんは、黒人だからというだけで不当な扱いを受けた。その事実を知り、黒人さんの歴史を少し学んだり、気持ちを聞くことで、きっと理解も深まる。

怒りだけもくもくと湧き上がってきていても仕方ない。

私は昔日本人だから、、と言われた時に、謝った経験があります。

ごめんなさい。私が日本人として謝ってあなたがそれで気が済むのであればいくらでもそうする。だけど、次日本人に会うことがあれば、その人には少し優しくしてもらえると嬉しいです。

と伝えました。

今回の黒人さんの事件とは当然比べものにならないけれど、自分にはどうしようもない悔しさというか、虚しさや悲しみはすこーーーーし、ほんの少し分かる。そして同じ人種である人たちが各地で辛い目に遭っているのを見過ごすわけにはいかない気持ちも。

だから、私はこうやって書くことで、周りにいる黒人さんにハグを、少しでも傷が癒えたらと思うし、先入観に捉われず、分からないことがあったら聞くという姿勢を忘れずに、理解を示す姿勢をきちんと持っていたい。

#blacklivesmatter

ここにこの決意を改めて。

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