いたわるとは

 自分をいたわるということが時々わからなくなる。自分1人分の料理を作ることをためらうし、誰かに作る時みたいにうきうきしながら食器を選ぶことはまずない。30分の距離を友人から呼ばれたら「なんだすぐじゃん」と飛んで行くが、自分のために30分もかかる目的地に行こうという気にはならない。

 こうやって少しずつ自分をないがしろにしていっているんだろうか。私は相手が喜ぶ顔が何より好きだし、求められなくてもそれ以上の結果を残したいと思ってしまう性分だ。なぜかその気持ちが自分には向かない。自分に向けても自分から「ありがとう」と感謝されることがないことをわかっているからかもしれない。

 大切な人に接するのと同じように自分と向き合うのは今の自分にはおそらく難しい。というかほぼ不可能に近い。と思う。ならばせめて傷つけることだけしないでやることはできないだろうか。今日の私から明日の私へのお願い。

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