見出し画像

からげんき

偶然なのか必然なのか?
都内に住む友達。
友達といっても私の7つ上のお姉さん。
私が高校生の時にボランティア団体で活動していて、そこで知り合ったお姉さん。
私よりも小さくて、引っ込み思案で
ちょっと浮き沈みがあって、ちょっと不思議ちゃん
でも
それが彼女なのだと思っていた。

書道展の帰り道、彼女の家の近くを通った。
コロナ禍で都内にお誘いするのが気が引けてたくさんある招待状を送れずにいた。
彼女のことはなんとなく気になっていてかれこれ27年。
その間、2回ぐらい会う機会があったけど、2人で逢ってじっくり話すことが無かった。
書道展から帰ってきた翌日、時間を構わず電話した。

「え~、久しぶり~、何かあった?
いいこと?誰か、結婚するとか?
逢いたかった。話がしたい…」と炸裂

すると、
「実はね…」と
旦那さんが亡くなって、電話したその日が49日で法要が終わって1段落した後だった。
私は、言葉を失くした…

書道展に出品して、明日贈賞式で都内に行くことを話し、逢う約束をした。

私は、
絶対逢わなければならない。
励ましたり、話を聞いてあげなければならない。
と思った。


贈賞式終了後に明治記念館で待ち合わせした。

明治記念館は、彼女の思い出の場所だった。


今回の私の作品の物語を話した。

もちろん、旦那さんの話も聞いた。

話すことのひとつひとつ、この場所で逢えること、その後に行った場所、何もかもどことなく繋がっていて、不思議でならなかった。

私が電話したのは、旦那さんが繋がるようにしてくれたと…彼女は言う。
明治記念館は、彼女の思い出の場所。
偶然にも私が行く場所が明治記念館。

私が書いた作品は、遠いお空の上にいってしまった人の座右の銘。
新入りの仏が先輩仏と相談して、私たちを引き合わせてくれたのではないかと…

他にも繋がっていて行くストーリー

彼女と話していてそう感じた。


人は、役目を終わらすことが出来ると
あっちの世界に行くんだって!
ホントにそうなのかもしれない

運命ってホントにあるんだって!

楽しそうにニコニコしながら話しているのが印象的だった。
それを聞いてる私は、涙しか出てこなくて、強がって、頑張ってるようにも見えるし、私に諭してくれてるみたいで切なくなった。

亡くなった旦那さんが残してくれたもの。彼女にとって大きなものだったのだと思う。
「姿は見えないけど、ずっと私のそばにいる。守ってくれてる。」
何度も語っていた。


私もそう思い続けてきた。
大好きな人は、ずっと守ってくれてるしそばにいてくれると思い続けてきた。
でも、お盆を過ぎたら、居ないんだよな…って思って、とても寂しくなった。


寂しくて逢いたくて…でも逢えない
現実と向き合っていかなければならない。


私は、妙なことを考えた。
彼女には、旦那さんのお骨があるんだよな…って
何だか、とても羨ましい。
ずっとそばに居られるって
物理的に絶対そばにいるから…

彼女は、泣かない。
笑顔で旦那さんの名前を叫びながら、楽しそうにしてる。

でも、心配だ。
家でひとりになっているとき、どうしてるんだろう…?


私には、子供達がいる。
子供達がいるが故に、自分の気持ちを表に出してはいけない。
まだ、離婚だって成立してない。
それどころか、全く次元が違う。

ずっと心にしまっておかなければならない気持ち。ホントに苦しい。

友達と境遇が似ているとは言えないけど、お互いに大好きな人がお空にいってしまったのは事実。


私に残ってるものは、貰った写真、LINEの履歴、記憶だけで形になるものは何もなくて、そばにお骨があるのって羨ましいとさえ思ってしまった。

でも、大切な記憶。
少しだけど感じさせてくれた温もり。
自分にしか持ってないものだから。
大事にする。


「不撓不屈」と書いたことが、彼女にとって大切なメッセージになっていた。
私自身が大切にしたい言葉であったけれど、彼女にもそういう言葉に映っていた。

やっぱり、辛いんだ。

ニコニコ笑っているけど、内心辛い、寂しい、悲しいがいっぱいなんだ…

そんなに無理しなくていいのに、頑張ることないのに…
と思ってしまう。

自分もそうなんだな…と思ったら、ちょっと泣けてきて、自分は強がっているんだな…ってつくづく思う。

そういう時は、彼女と同じように、大好きな人の名前を叫んで、「お願い、助けて、ここに来て、私のそばにいて!」ってお願いしてみようかな…
時々やっていたわ😅

これからもきっと、何か返事が返ってくると思う。


魂は、廻りめぐる。彼女は言ってた。

私のそばにいる。

そう信じていないとやってらんないんだろうな…

でも、第2の人生を楽しませてもらうね
って、お空に向かって話してた。

私、いつになったらそんな気持ちになるのだろうか?

彼女はからげんきなのか?
果てしなくポジティブなのか?

一途で自分の力以上のものを出して頑張ってしまう。走り出したら止まらずに、気がついた時に「あれっ?」って思うことがよくあるらしい。
その時にパニックを起こすことがあると言ってた。

パニック障害を患ってることも話してくれた。

昔から知っている彼女のことだから、妙に納得してしまうところもあって、すぐに受け入れることが出来た。
正直に何でも話してしまう私を信用して打ち明けてくれた。

これからも自分の気持ちに嘘つかずに、正直に生きてくれたらいいと思う…

自分も含めてね…


彼女から教わったもの。

笑顔で
作り笑顔でも
元気でニコニコしてること
安心して貰わないとね

って、わかってるんだけど…
やっぱり…

時間がかかりそう

時々、彼女と連絡とって話して、笑って、ごはん食べたり、出掛けたりしてみよう。
また、繋いでくれた縁
彼女の旦那さんの願い…

明るい未来、自分で仕向けて行かなくちゃ💦

不安だし、心細いし、でもやっぱり頑張るだけなんだな…


「不撓不屈」

彼女にもプレゼント出来た言葉。


みんな繋がってる。


不思議なくらい繋がってる…








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?