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首都高4号線、

【8/22土曜日】
休日出勤と首都高4号線の親和性が著しく低い中、新宿から調布ICまで、わたしとの相性が抜群に良好だった。

私は仕事で新宿から調布に向かってた。
小気味いい感じのレゲエが流れる会社の車で、
行きも帰りも渋滞に巻き込まれていた。
ブレーキランプ、それと外の暑さで道路からユラユラと上がっている何かに気を取られ、プッ、という短いクラクションで必要以上の車間距離に気付く。

私が仕事で担当している地区が、調布近辺で、
取引先の担当者との顔合わせのため、
郵送で送っても大した金額にならない資料を
手渡す。
〝○○会社、新人の○○です。〟と名刺を渡し、担当者はわたしの顔をなんとなくのぞくように見たんだけど、わたしは気持ちの余裕がなく、担当者は苦笑いを浮かべていた、ようだったかな。
首都高4号線、
渋滞に巻き込まれながら、あー、といったわたし。今日はなんかうまくいかなかったな、とか。担当者がお茶をいただいたとき、わたしは担当者のマスクの下を見て、あ、こんな顔だったのね!とびっくりしてしまったことは、自分の胸の中に閉まって、厳重に鍵をかけることにしました。

【9/9水曜日】
夏季休暇。部長と課長に「少しは休んでください」と言われ何でもない平日に消化した休暇。
ぼーっとしてたら、小田急小田原線本厚木。少しも成長のない場所と思い込んでいて、無駄に親近感があったのに、知らぬうちに新装開店を見てしまって、あーなーんだ、って気分になった。

友人の「セカンドキャリアでは駄菓子屋を作りたい」という言葉は私にとって希望でしかなかったし、すごく応援しているし、すごく好きな言葉だった。わたしのセカンドキャリアはどうしよう、とか無駄に考え込んでいたら、人の行き交う新宿駅だった。これにてセカンドキャリアについて考えるのは終了だな、と、勝手に切り上げ、そうしてせっせこ自宅に帰ることにしました。

靴をカパカパさせることが足癖である女子高生が、なんだか恥ずかしそうにこっちをみるもんだからさ、こちらまで恥ずかしくなって、見ないフリをしてあげるわたしの優しさは宇宙規模だと、思いました。

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