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ネイチャーフィールドⅩ~生命体観察マガジン(昆虫)2020・05 その2

皆さん、こんにちは。
ここは、20.315の開墾地「ネイチャーフィールドX」です!

私は株式投資家であり、不動産投資家でもありますが、土地開拓者でもあり、自身の所有地「ネイチャーフィールドX」を開拓している、変人です。

先般、ネイチャーフィールドXで作業していたら、蜘蛛の巣に「X」が描かれているではないですか!なぜ、ここを「X」と知っている?

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これは「コガタコガネグモ」の巣で、「X」は白帯です。クモの種類によって、白帯は形状が違います。ただ、同類のクモでも白帯の形状が異なる場合もあります。まあ、コガネグモ系のクモの巣は概ね「X」です。

白帯(はくたい)は日本では以前「隠れ帯(かくれおび)」と呼ばれ、クモが自身の身を隠して獲物(昆虫)を狙っているとの説がありました。が、現代では、白帯にめがけて飛んでくる虫を捕まえるための罠である、という説が有力になっています(解明はされていません)。白帯は、英語ではスタビリメンタム(stabilimentum)。

真夜中に、林の空き地などに白い布を広げ、上から強いライトを照らして「虫トラップ」を仕掛ける方法がありますね。昔、養老孟司先生がテレビでよくやってました。今なら、「昆虫すごいぜ」の香川照之さんですね。
恐らく、クモはこれと同じ原理で白帯を作っているのではないか、と20.315は思います。

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↑ これは数日前、コガタコガネグモが「X」をつくりかけている様子。「X」の3つの端が形作られているのがわかりますね。

コガネグモは大雑把に分けて、このコガタコガネグモと、チュウガタコガネグモ、コガネグモの3種が知られています。日本では他に4種いて、コガネグモ属は全部で7種存在しています。

クモは雌雄で大きさがかなり違います。メスの方が数倍大きかったりします。コガタコガネグモも、メスはオスの2倍の体長があります。

写真のコガタコガネグモがオスなのかメスなのかは、まだ幼体なのでよくわかりませんでした。コガネグモの成虫はでかくて威風堂々としていますが、コガタコガネグモの幼体は、巣の真ん中に足を並べて、ちょこんととまっていて意外にかわいいんですよ、本当に。気持ち悪い?笑。

【基礎データ】
・虫名 コガタコガネグモ
・分布 本州、四国、九州、南西諸島、台湾、韓国、中国、バングラデシュ
・生態 平野、山地で普通に見られる。成虫は8~10月。

※クモは正確にいうと昆虫ではありません。昆虫を含む節足動物ではありますが、脚が8本、触覚がないという鋏角亜門クモガタ綱(きょうがたあもんくもがたこう)に属する生命体です。サソリやカブトガニと同類です。

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