カエルの楽園2020

この作品はカエルの社会の話です。ただし寓話です。

「寓話」という言葉は今までに聞いたことは有ったが、恥ずかしながら定義は知らなかった。

寓話（ぐうわ）： 比喩によって人間の生活に馴染みの深いできごとを見せ､それによって諭すことを意図した物語である｡ 登場人物・地名などは、そのものずばりが記載されておらずに別のものに変えて書かれていて現実のものが特定されない様に記されている。

そこで今回の物語の主な登場人物や場所などを、

仮に（これは個人的な勝手な仮定です。。）、

・カエル　⇒　人間

・三戒　⇒　非核三原則

・ナパージュの国　⇒　日本

・ウシガエルの沼　⇒　中国

・スチームボート　⇒　アメリカ

・南の崖　⇒　尖閣諸島

・ウシガエル　⇒　中国人

・ツチガエル　⇒　日本人

そして、ウシガエルの沼ではやり始めた病気　⇒　コロナ。

中国が発生源ではないかとされ、２０２０年初頭から日本をはじめ世界中に猛威を振るい、今なお解決されていないあの病気のことも頭に入れながら読み進めると、カエル社会の話から一転して現実味のある日本と日本を取り巻く諸外国との関係の話に変わっていくように感じるかも知れません。

なかなか、興味深い作品です。

カエルの楽園２０２０　百田尚樹　作。

絵はカエルの楽園2020より引用しました。