見出し画像

照明プランナーから、歯科管理栄養士を目指そう! 職業訓練を受けた話

わたしは子どもが生まれてから、子どもと寄り添いながら、自分自身が納得できる働き方を模索してきた。

まずは、長女が小学生になるとき、天職だったドレススタイリストをやめた。

このとき、子どもの状況に合わせて、条件の良い会社へうまく転職ができたのは良かったと思う。
けれど、未経験で異業種への転職はかなり厳しく。
たとえ条件が良くとも、社風と仕事内容が自分に合わない会社で働くことはわたしにとっては苦痛でしかなかった。

2社経験してみて、わたしは、ある程度直接人と関わる仕事にやりがいを見出すタイプだったようだということがはっきりした。

ただ淡々とパソコンとにらめっこし、戦うだけの仕事は向いていなかった。
(もちろんそれだけではなく、部署のひとを好きになれなかったことや、会社の雰囲気が良くなかったこと等もあり、長く働くことは難しい、と自分で判断したのであるが)

それで、さらに次の仕事を模索していたとき、ふと頭によぎったのは管理栄養士の資格のことだった。

なんとかして、管理栄養士として働けないものだろうか。
ペーパー資格だけど。

そもそも、わたしは料理を作るのは好きなのだが、大学生のとき保育園でインターンをしたトラウマが消えず、調理の仕事はしたくなかった。
(歳を経るごとに手湿疹がひどくなったので、物理的に難しくなってしまったという面もある)

そんなこんなで、調理なしの管理栄養士の仕事がないものか、調べてみた。

・企業の商品開発 
そもそも経験がないと働けない。

・学校給食、介護施設、保育園等の献立作成
そもそも献立作成等は、大量調理の経験者でないと難しい。

・ダイエット関係の会社の栄養相談
できなくはないと思うが、自分も産後太ったのに相談対応するなんて、おこがましすぎる。

・フードスタイリスト等
おそらく不定期だろうし、何も下積みがない。

・歯科管理栄養士
むむ。歯医者で管理栄養士が求められるなんてことがあるのか。

求人票を色々見ていくうちに、歯医者で働く管理栄養士なる職業があることを知った。
歯医者は今、コンビニよりも数が多いといわれているらしい。
しかも調理がないなんて、これはなかなかいい選択肢なのではないだろうか。
と、得意の突然のひらめきと、思い込んだら猪突猛進!が発動。

照明プランナーをやめる手前で、次の仕事は歯科管理栄養士にする、と心のどこかで決めたわたし。

ただ、初めての転職で業界のことを知らずに未経験で飛び込んだとき、子育てしながら新しいことを勉強し吸収していかねばならないことの難しさを痛感したことは記憶に新しい訳で。

今度はいきなり正社員ではなく、まずはパートあたりから始めて、ゆっくり勉強しながら、時間をかけてステップアップしていけたら良いのではないか、と勝手に妄想を膨らませていった。

****

すこし話がそれるのだが。
わたしはかつて母から、
『職業訓練を利用して簿記の資格を取り、会計事務所で働いた経験がある』
という話を聞いていた。

なので、自分が退職したらいつか『職業訓練』を利用して勉強がしたい、と思っていた。
ただ、前回の転職時は、あまりにも一瞬で転職先が決まってしまったため、失業給付を受けず、職業訓練も受けられなかった。

なので、今回(2回目)の転職では、失業給付を受けながら職業訓練を利用して、事前勉強をした上で次の職種に挑みたいなと思った。

ただ、この職業訓練というものは、思った以上に講座選びから受講にいたるまでが意外と大変だった。

****

ハローワークへ初めて職業訓練のことを聞きに行ったあの日のことは、今でも忘れられない。

あの日、仕事が終わったらハローワークへ行くと決めていた。
ハローワークは、平日の夜に営業している日は少なかったので、行く日にちをあらかじめ定めていたのだ。

その日は、まさかの雨だった。

わたしは子どもの送り迎えを電動自転車でしているため、雨が降るとそれはそれは時間がかかって大変だった。
ハローワークまでも、もちろん自転車で行くつもりだったのに。
雨ではバスを使わねばならない。

でも、いくら雨で時間がかかって行きたくなくても、その日行かなければ次のチャンスはだいぶ先になってしまう。

だから意を決して行くと決めた。

(ただ仕事帰りにハローワークへ行くだけなのに、なんでわたしはここまで強めの決意しなければならないのだろう。
あのとき、次女はまだ4歳だったからぐずる可能性があったのだし、正直行くだけでも心が折れそうになった。
夫は平日の夜は頼れないし、両親の住まいも離れていた。
わたしは、気軽にひとりにはなれないのだ。)

なんとか保育園へお迎えに行き、子どもふたりと大量の荷物と共にバスに乗り込み、いざハローワークへ。

平日の夜に、傘とレインコートと多めの荷物と、子ども二人。
こんな人は、ほかには居なかった。

できたらわたしだってあんな日にハローワークに行きたくはなかったが、そこまで切羽詰まっていたのは確かだ。

職業訓練の説明の順番待ちをして、いざ、担当者の方とお話する。
雨で、来る人が少なかったようで、幸運にも順番はすぐに回ってきた。

このとき出会ったキャリアカウンセラーさんが、それはもう、とても良い人だった。
ひとまず状況を説明したら、色々提案してくれた。

話を聞いてみると、歯科医療事務の資格が取得できる講座はあるということで、わたしはそれを目指すことにしたのだった。

余談だが、職業訓練はかなり多くの講座がある。
でも、スタート時期や、開催場所によって、選べる講座が全然違うのだ。
また講座によって、期間も1~2週間から半年程度のものまである。

医療事務の資格を目指せる講座は数多くあったのだが、歯科医療事務の資格がとれる講座は数が少なかった。

でも、その講座が時期的に退職後すぐに受けられそうだったので、それを目指すことにした。

ちなみに職業訓練は、受けたい講座を必ず受講できるとは限らない。
医療事務は割と人気があるそうで、講座によっては倍率が高く、望んでも受けられないことも多いのだそうだ。

とにかく職業訓練の実地説明会へ足を運んでみた。
その後、面接をうけ、無事に歯科医療事務の職業訓練を受けることができることになった。

****

ちなみにわたしの受けた職業訓練は、期間は3カ月。
朝は通常の通勤と変わらず、帰宅も時短で働いているときと変わらない。

休んでダメな訳ではないが、休めば一気に授業が進んでしまうため、なかなか休むことができない。
けっこうシビアな環境だった。

そもそも医療事務の資格は勉強範囲が多い。
宿題が出たり、帰宅してから復習も必要で、時短勤務で働くよりよっぽど大変だった。

でも、そのときのわたしには明確な目標があったから頑張ることができたのだし、結果的に3つの資格を取得できた。

こうして、ようやくつぎの転職活動を始める時期になったわたし。

このあと、さらなる第六感を発動させてしまうことになるなんて、このときは夢にも思っていなかった。

長くなってしまったので、②へ続く。

#この仕事を選んだわけ  #職業訓練 #ワーキングマザーの転職 #医療事務
#歯科医療事務 #管理栄養士





ありがとうございます(^^♪