とぱあずのなみだ
ろうばいの えだの
おれいにと
あんだりいすもわたせずにいる
どようびの くるしいよるに
くちびるを かむ
ねこのなを
ようやく ちいさくつぶやけた
とぱあずのはながかれている
ろうばいのはな
じあい
そして いつくしみ
あい
すきとほるはながかがやきをうしなっている
はなくびがおちるも
ひろうこともかなわず
こよみはすでにはるをむかえて
こころはまふゆのままなのに
ぬくもりをもとめて
またねこのなまえをよんでみる
かげろうみたいなこえしかだせねど
はるがめぐりくることをしんじて
りょうのまなこからとぱあずのなみだがこぼれる
えだからぽろぽろおちるかれたろうばいのはなのように
ふりしぼるようにかぼそいこえでねこのなまえをよんでみるよる
ひとりがすきなわけじゃない
はるがめぐりくることをしんじて
かれておちた
はなびらのかずだけ
とぱあずのなみだがこぼれてゆく
てっとうのあかいあかりがゆれている
ゆー。
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