哲学の道・吉田山周辺を散策する(京都遊覧記)

 更新が遅れました。京都遊覧記第5回。今回は、哲学の道周辺を散策する。いつものように散策ルートを(始点は赤丸、終点は青丸)。
哲学の道をぐるっと廻って、吉田山あたりを少し歩いた。このあと、少し西にある須賀神社(交通神社)と聖護院なども訪れたのだが、その話はまた機会があれば。

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1.おそし、永観堂

 観光をする時には、1番最初にどこに行くのか、ということを結構真剣に考える性分なのだが、今回はすんなりとスタート地点を決められた。南禅寺から少し北に歩くと永観堂(禅林寺)というものがある。永観堂は紅葉の名所らしく、紅葉が咲いていないシーズンでもおそらく綺麗なのだろうと思ったのだ。そういうわけで、

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拝観が始まる朝9時に合わせて訪れた。朝だから、人もほとんどおらず快適な心地がする。

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新緑の季節に訪れたため、緑がよく映える。

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御影堂を通りすぎ、臥龍廊へと進む。このひねり具合が龍の背中に似ているらしい。言われてみれば、そういう風に見えてくる。

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やはり緑が美しい。建物とよく調和した美しい朝の景色だ。
永観堂には七不思議があるという。今紹介した臥龍廊だけでなく、三鈷の松と呼ばれるものもある。松の葉が三本に分かれており、その松の葉は金運をもたらすのだそうだ。

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木の周辺にパラパラと落ちている。他にも不思議はあり、永観堂のミステリアスな面に心惹かれる。

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建物を出て、上へと登ると、京都市街を見渡せる。こうやって見ると、京都は観光地ではありながら、現代の建物も多く立ち並んでいる土地だと分かる。

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秋にはどのような景色を見せてくれるのだろうか。

2.哲学の道周辺を散策する

 永観堂を少し北に上がると、西田幾多郎をはじめ、様々な哲学者が思索にふけった哲学の道がある。哲学の道そのものを歩いたことはあるが、その周辺はあまり注意して見たことはないため、今回はそこに重点を置いて、散策した。
熊野若王子神社という神社が哲学の道へと進む道のすぐ近くにある。学業成就、商売繁盛の神様であり、近くに住んでいるらしき人たちが訪れていた。

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私が徒歩を軸においた旅をする理由は、このように観光ガイドには載っていないような様々な地を訪れることができるからだ。そういう意味で、その土地の住民が訪れる寺院・神社というものは非常に興味深い。京都府というと地柄がそうさせるのであろうか、私の実家がある地ではその地域の寺院・神社を訪れるという風習はなかったように思える。このような違いというものも一度、じっくり考えてみたい。
哲学の道をさらに進み、大豊神社へと向かう。この地には狛犬ならぬ狛猿、狛鳶、狛鼠があるのだ。とてもユニークな神社だ。

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そういえば蛇もあった。

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写真に写っている絵馬も鼠をあしらったものであり、とてもかわいらしい。普段なら素通りしてしまう場所に、1つの楽しさを見つけた。
大豊神社を抜け、哲学の道から一旦離れて東側の道を進む。少し進むと、山中に隠れた寺院が見えてくる。浄土宗の開祖・法然縁の地である法然院だ。

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JR東海のCMでも使われた、印象的な景色だ。緑一色で美しいのだが、先日(7月下旬)降った雨の影響で、境内にある池から水が溢れ出てしまっていた。

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秋にまた訪れて、完全な姿となった法然院を目に写したい。

3.真正極楽寺と岡崎神社へ

 哲学の道は慈照寺まで続いているのだが、そこから離脱して、吉田山の方向へと向かう。吉田山の麓を歩いていると次の目的地へと辿り着いた。

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真正極楽寺。桜や紅葉の名所として知られる天台宗の寺院で、本堂は京都市内の天台宗寺院で最大規模を誇る。

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三重塔も本堂側に建っている。何やら秘密基地を見つけたかのような気持ちがする。

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緑一色の楓が咲いている姿は、なんだか緑のトンネルをくぐっているようだ。この空間を独り占めできるという感覚は、何物にも代えがたいものだ。
真正極楽寺でしばらく滞在した後、まっすぐ下ると岡崎へやってくる。そこにあるのが、岡崎神社だ。地域にある地名を冠したよくある神社だと思っていたが、そうではなかった。

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そう、うさぎを象ったものが多いのだ。うさぎがこの神社の氏神となっていることが、この神社の最大の特徴だ。悔しいが、”かわいい”を認めざるをえない。うさぎはかわいいものなんだから。

4.展望

 今回は、哲学の道、そして吉田山の東側と岡崎周辺を旅した。永観堂は京都で1、2を争う紅葉の絶景スポットらしく、秋には是非とも行ってみたい。ルート上にあった金戒光明寺は以前訪れたため、今回は立ち寄るだけにした。金戒光明寺もいい寺院なので、是非訪れてほしい。


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