大原野って、どこ?
忙しかったために、更新が随分久しぶりになってしまいました。お久しぶりです。京都遊覧記第19回、今回は京都市西京区の大原野を旅した記録です(サムネの通り、数ヶ月前のお話です)。
1.大原野とは
大原野とは、京都市中心部から離れている、向日市の左側にある地域(赤枠)のことである。向日市と隣接しているため、交通の結びつきが強い。洛西ニュータウン開発が進む地域ではあるが、自然豊かな風景が残る地域だ。
そして、今回は勝持寺、大原野神社、正法寺を訪れた。目的地が近接しているため、向日市中心部からバスで目的地周辺に降り立った。
2.自然を愛でる
「願わくば花の下にて春死なむ その如月の望月のころ」という有名な和歌がある。桜を愛して、桜の咲き誇る季節に安らかに眠りたいと願った西行縁の寺院・勝持寺。勝持寺には、西行が植えたと伝わる西行桜があり、春には美しい桜が咲き誇る花の名所だ。
境内で桜が咲き誇っていることがよくわかる。楽園か何かが目の前に広がっているようだ。
一本一本の桜が綺麗。そして、それが集まると一層美しい景色となる。安いカメラなので、その景色を正確に伝えることができないことが残念だ。
そして、西行が植えたと伝わる西行桜。西行は1本の桜を前に、じっと何を考えていたのであろうか。西行が見ていた絶景を今、見ているという空間の繋がりにやはり心が奪われてしまう土地、京都であった。
次なる目的地は大原野神社。京都で藤原氏が氏神として厚く信仰していた神社だ。
境内に広がる池。鯉沢池というらしい。興福寺の近くにある猿沢池と名前がよく似ている。興福寺はそういえば、藤原氏縁の寺院だったような…。
本殿には狛犬ではなく、鹿が鎮座している。神様が鹿に乗ってきたという逸話に基づくとのこと。狛犬に狐が鎮座している神社を訪れたことはあるが、鹿は初めての経験だった。勉強になる。
大原野神社の桜は少々変わっている。なんと、数日間しか咲かない幻の桜らしい。訪れた時期がたまたま桜が開花している時期で幸運だった。勝持寺の桜と違うまた別の良さがある。
よもぎ餅。美味しかったです。大原野周辺はよもぎ栽培が盛んであるとのこと。
最後の目的地は正法寺。勝持寺と大原野神社の近くにあったので、ついで感覚で訪れたところ、思ったよりいい場所だった。
正法寺の庭園にある石は全国各地から取り寄せた石らしい。そして、石を集めた「鳥獣の石庭」はなかなか見事な庭園であった。1つ1つの個性ある石が見事に庭園に調和している。そして、それぞれの石にはしっかりと意味があるのだ。3枚目に写っている大きな石は、何かに見えてこないだろうか…。そう、カエルだ。この石はカエルを表しているという。1つ1つの石が何を表しているか、じっくり考えながら楽しむ庭園もいいな、と思った。
石仏や塔が綺麗だ。桜とよくマッチしている。
次もまた遠い場所を訪ねます。
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