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仕事と育児との両立を建設的に悩む

最近、小さい子供のいる同期や後輩から、部分休業の相談を受けるケースが増えてきました。

この部分休業というのは、育児のために、1日あたり30分単位、最大2時間まで取得することの出来る休業制度です。
民間企業に務める友人は、このような制度を時短勤務と言ってました。

私も一昨年まで取得していました。
帰りに30分取得し、16時45分で退庁、子供を迎えに行くというスタイルでした。

この制度は、朝遅く出勤したり、夕方早めに帰庁することで、家事育児との両立を図ることが目的です。
しかしデメリットがあることも否めず、私は収入が減少してしまう(休業した時間分の給料は減額される)のが気になって、昨年度は取得しませんでした。
また、所属によっては業務が多忙すぎて、自分が早く帰らせてもらうからと言って、他の方に自分の担当業務を代わってもらうのは困難、というケースもあります。

こうした中、同期や後輩が悩んでいるのは、育児のためとは言え、自分だけ早く帰るのは気が引ける…ということです。

今日の夕方、後輩から
「部分休業を取得したいと上司に相談したら、『いいけど、業務に支障のないようにね』と言われて凹んでいます」
と言うメールが届いていました。

私も育休から復帰するとき、上司に
「早めに子供を迎えに行きたいので、夕方30分、部分休業を取得させてください」
と伝えたところ、
「あれ?保育園て19時くらいまでやってなかったっけ?部分休業取らないとダメ?」
と言われたことがあります。
確かに19時までやってるよ、やってますけど…
私は当時の上司に
「1歳の子供は18時くらいには夕飯食べさせないと、睡眠時間に影響しちゃいますよ~」
などと説明して、理解してもらった記憶があります。

仕方ないですよね、だって育児に関わってないと、帰宅後にどんな生活を送っているか知らないのですから。
私も、自分が当事者にならなければ、この大変さは分からなかったと思います。

そして、当たり前だけど、子供を保育施設に預ける時間が長くなればなるほど、保育士さんへの負担が増していきます。

負のスパイラルな気がしてなりません。

私はこれまで、悩んで悩んで、悩みまくってきました。
夫も、夫の実家も頼れないなら、他の誰かを頼ろう、その手段は何かないか?
ベビーシッターは高額すぎて毎日は利用できない。
市のファミリーサポートは、近隣に提供会員がいないから諦め。
あーもう嫌だ!
仕事と子育ての両立なんて無理なんじゃないか!?

そんな風に思っていたところ、父から、元厚労省官僚の村木厚子さんからのメッセージが書かれた新聞記事の切り抜きが郵送で送られてきたのでした。

村木さんの夫も国家公務員で、互いの実家が頼れなかったので、なんとか夫婦二人で娘二人を育てた、と書かれてありました。
そして、仕事と子育てとの両立に悩む部下には、常に
『建設的に悩みなさい』
と伝えていると書かれていました。

建設的に悩むってどういうことだろう。

とりあえず自分が解決したい事柄を、ノートに書き出して、それらが解決できるかどうか、その方法を考えていきました。
例えば、『朝、遅刻ギリギリ出勤をやめたい』→解決方法『朝の子供送りは夫に頼む』→無理と言われ断念→『自分が朝5時に起床、6時までに通園準備、7時に着替えさせる…』
とか、色々書き出しました。
こうして悩んだ結果、『子連れ赴任』という今日の生活スタイルを思いついたのでした。

でも、みんながみんな、私と同じやり方が出来るわけではない。
だからこそ、村木さんのおっしゃるように
『建設的に悩む』
ことが必要なのかもしれません。

いずれにしても、相変わらず女性に負担が重くのしかかっている現状はなかなか変わらないものですね。


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