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後になって楽しかったとわかる思い出たち


「何年か経ったら思い出すのかな。
3人で朝早く人形作ったこととか、
夕暮れにすすき摘んだこととか。
何年かしたら、あの頃は楽しかったのよ〜って思い出すんかな。」


「野ブタ。をプロデュース」に出てきたセリフなのだけど、

色んなことをすごく思い出す。

けれど思い出すのは、

これは特別な瞬間だと、その時に思ったことではなくて、

むしろなんでもないことほど思い出す。


家族揃って夕ご飯を食べてたこと。

授業が終わってすぐ、部活の前にコンビニに行ったこと。

サークルの練習後にラーメンを食べたこと。

バイトの後に、みんなでだらだらとしゃべっていたこと。


その時は、取り立てて特別と感じてなかったことほど、
後になって
あれはすごく楽しかったことだったな、と感じて。

その時は「特別だ」と思わないのに、

後になって、もうそれらが絶対に戻ってこないことがわかると

途端に特別になる。


その時にきちんと気付けて

その時にきちんとその瞬間を大切にできる方がいいのに。


毎日続いている同じようなことが、

当たり前のように続いていた色んなことが、

当たり前のように続かなくなった時にようやく気付く。


人混みで賑わうお祭りや花火大会は、もうやることはなくなるかもしれない。

同じ教室の中で、みんなで向かい合って給食を食べることは、もうないかもしれない。

新しく変わることで、より便利になって、より心地よくなることがあるのはわかるけれど、

心地よくないことこそ、思い出になっていたりもするから。


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