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ニーチェその2

悲劇の誕生
若きニーチェの作品

アポロ的芸術(目に見えるもの、造形など)とディオニュソス的芸術(目に見えないもの、音楽など)についてギリシャ神話を引き合いに出しながら書かれている
全く読み解けなかったが

FOR BEGINNERS のニーチェ(文 竹田青嗣)によれば

ニーチェ的悲劇とは
単に人間が力で解決できない不条理で非合理な力に、人間が打ち倒されることではない
それは、むしろ人間存在がどうしようもなく
矛盾していること(根源的矛盾)が、
ある個人において露わな姿をとり、そこで個人が人間は常に生の中で苦しまざるを得ないが、それにもかかわらず苦しみを引き受けて生きることを望む
これが人間がディオニュソス的欲望に深くつかまれることを意味している
ーーー悲劇は人間の矛盾を単に認識させるだけではなく、美的形象を伝えるものだ(33ページより引用)


それでも、それでもと
生きようとすることがニーチェのいう悲劇なのか

この劇という漢字、演劇や劇場などに使われるので、てっきり戯(たわむ)れるという意味合いで受け取っていたが
語源を調べたら、虎と豚が取っ組みあっている象形で、もともと激しいを意味するらしい

悲劇は『激しく悲しむ』という意味なのか

それが”苦しみを引き受けて生きることを望む”に繋がるのか


深く悲しんだ人が、いい死に方ができる
どれだけ人の悲しみに共感できるかが、その人の器の大きさ
ちゃんと悲しんでいない人は、人の上には立ってはいけない
とことん悲しんで、孤高にならないと自分の軸を持って生きてはいけない

と教えてもらった

知らない誰かが喜んでいる姿を見ても、『何があったんですか?』なんて、声をかけようとは思わないけれど

知らない誰かが悲しんでいたら『大丈夫?』と声をかけようと思う


この『悲しみ』は他の感情よりも特殊だ

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