マンボウな話マークII

そう、あれはもう去年の話である。
しかも画像はマンボウでなくハコフグである。
マンボウもフグ目である故、泳ぎ方が似ている。おそらくそれはマンボウにとって幸運だったのではないかと思う次第。
つまり、マンボウは推進力をヒレに頼っていることが幸運につながっているのではないかと邪推する次第。
このことは置いておき、マンボウの話を続けよう。

プカプカ海🌊に浮いているイメージの強いマンボウだが
実は潜る。

潜ると言っても人間の素潜りと比べものにならない。深海800メートル以上の深さで観測された例もあるというから驚愕すべき潜水能力である。
とはいえ、マンボウもエラ呼吸する動物である故、窒息の心配はないと思われる。
いわゆる魚🐟️にとって海🌊の底の恐怖は水圧である。

水圧の影響を最も受けるのは空気である。水より圧縮しやすい。マンボウは魚🐟️故に肺がないのでそこは潰れない。
マンボウは浮き袋もない。なので、そこも潰れない。
浮き袋の代わりに油を使ってるので沈む心配はないようだが、そもそも海の底に沈んでも問題なさそうではある。

ちなみに浮き袋のある深海魚もいるが、彼等は圧力が低過ぎて海面に引き揚げると破裂する。
系統樹を見る限り、マンボウなる魚🐟️は浮き袋を獲得しているので、退化したと思われる。
まぁ肝油による浮力を利用するほうに進化したお陰で立体的に広範囲で生活できることになったということである。

マンボウにとっての幸運は身体に風船を抱えていないという点のみではない。
深海魚にありがちなように身体の90%は水という点である。水は水圧に強い。
また、表皮が硬いというのも幸運である。深海生物にありがちな形質でありながら、水面でも耐えられる。

が、それ以上にマンボウなる生物の特異な点は身体を倒した状態でも泳げるという点である。
つまり、金魚やフナのような体勢でも泳げるし、ヒラメやカレイのような体勢でも泳げる。
人間に例えると両足を使って歩けるのは当然として、右手と右足でも歩けるという話である。
意外と難しい。というか、意外でも何でもなく普通に難しい。

が、マンボウはできてしまう。
水中なので、浮力の関係で無重力のような状態で、浮き袋と耳石がないため、どのような体勢でもマンボウが違和感感じないのが理由ではと考察する次第。

では、それがマンボウにとってどう有利に働いたかとつらつら鑑みるに

倒れた状態の方が浮力を使える。

ということではと思う次第。
要するに身体を倒した状態の方が長時間泳げる。

元々マンボウの筋肉を見る限り意外にもスプリンタータイプ。魚🐟️の中で特別速いということはないけど、見た目程遅くもない。
まぁ、そこら辺のおっさんが走る程度の速さは出せる。
が、見た目のように泳ぎ続けるのが得意な魚🐠とも言い難い。

海流の影響を避け、浮力を利用して楽に泳ぐためには横倒しの姿勢になるのが効率良いのではと考察する次第。
ただ、舵鰭をどう使うか鑑みるに方向転換は難しいと思われる。

また、偶然かも知れないが動画等確認する限り、飯は身体を起こして食べるようである。
この辺り、水族館に通いつめないと真相不明ではあるが、身体を起こして食べる方がマンボウにとって楽なのではないかと考察する次第。

考察自体、少ない知見からの類推のため、信じるも信じないもあなた次第である。

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