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アカメガシワで染める①

去年の夏ごろから染色にはまっていました。なにがきっかけでこんなにはまってしまったのか記憶をたどってもどうしても思い出せません。休みの日にはチャリで植物採集に走り回り、家にあったすべての白い布は染めてしまい、それでは足りないので今度は布を探し回る。

去年は自分の染色元年だったので、チャレンジできたのは、クサギ、クズ、クリ、アカメガシワ、カリヤス、ヨモギ・・・とあげてみたらけっこうあったのですが、なかでも素材が入手しやすく初心者でもきれいにそまってくれたのがアカメガシワとクリでした。

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アカメガシワで初めて染めたシャツ。鉄媒染です。少し紫を感じさせるグレー。おちついたきれいな色で、初めてのシャツはむらむらになってしまったけど、その後、徐々にムラなくそめられるようになってきました。

アカメガシワは、そこらへんの空き地などに行くとふつうに生えている雑草というか雑木というか、住宅地では迷惑植物に近いと思うのですが、土留めの隙間からたくましくはえていたりして生命力が強い。秋ごろから採集をはじめたので春の姿はまだ確認していませんが、葉っぱが出てくるころに芽が赤いんだそうです。それでアカメガシワ。

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フレッシュでも乾燥でも染まります。干して保管したら一冬もちました。葉を煮だして染液をつくり、布を入れてまた煮て、媒染液に入れて洗って干すのが染色のざっくりしたプロセスです。私は自分が着るものを染めるための染色なので、ほとんど綿、たまに麻です。絹も試してみて、たしかにきれいに染まるのですが、使い道が思い浮かばない。自分で染めて自分で着て、じゃぶじゃぶ洗って色があせてきたらまた染めて、という付き合い方ができるのは、やっぱり綿や麻かな、という感じで落ち着いてます。

で、今までは布で染めてたんですが、徐々に糸から染めてみたい、と思うようになり、その糸を今、豆汁(綿はそのままでは染まりにくいのでたんぱく質を付着させるために大豆の汁にひたしてから染めます)に浸しているところです。

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糸から染めるのは今回がお初。どうなるかはまた次に書いてみたいと思います。

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