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アフターコロナの中国 自動車市場再編

新型コロナウイルス感染拡大の影響で20年1〜6月の中国新車販売は前年同期比16・9%減少した。4月からは販売台数が増加傾向にあるものの、本格的な需要回復には至っていない。

中国の新車販売は17年に2887万台を記録した後、調整期に入り、今年には3年連続でのマイナス成長となる見通しだ。クルマを作れば売れる時代において、地場メーカーは生産能力の拡張や低価格車を素早く市場に投入することを優先してきた。そうした既存の路線が大きな変更を迫られている。

中国政府は18年に大胆な市場開放政策を打ち出し、新エネルギー車(NEV)市場(18年)と商用車市場(20年)の開放に続き、乗用車市場における外資出資制限及び合弁相手を2社までとする縛りを22年までに撤廃する。これにより2年後の中国自動車市場は、全面的に外資に開放されることになり、地場国有自動車メーカーの再編・統合も加速すると予測される。中国自動車業界の再編・統合はサプライチェーンに変化をもたらし、日系を含むサプライヤーの戦略転換も迫られる。



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