熊本旅行記(4日目 水前寺成趣園など)

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2018年2月16日
 朝食後、市電に乗って水前寺成趣園へ。丁寧に手入れされている、気持ちの良い日本庭園だ。着物姿で写真を撮っている中国人カップルなどもいて、微笑ましい。

 大きな池の周りをぐるりと一周する形なので、駒込の六義園を思い出した。東京の庭園との違いは、何と言ってもその透き通る水! 小さな魚が群れを成して泳いでおり、そのしらすのような姿(と言っても10センチくらいだと思う)が、底の方までくっきり見える。

 ぱらりと小雨が降ってきて、水面に波紋が広がった。
 まるで映画「言の葉の庭」みたいだ。脳内で主題歌の「Rain」がずっと流れていた。

 能楽殿を激写する私を、Dちゃんが遠くから激写していた。Dちゃんが撮る私の写真は、私への優しい視線が写っているようで好きだ。

 小さなカモがエサを獲る様子が可愛かった。普通のカモの四分の一くらいの大きさで、ぴょこんと水中に潜ると、急に動きが速くなる。

 正門前の参道では、大量の晩白柚(ばんぺいゆ)が売られていてびっくりした。晩白柚というのは巨大な柑橘類で、メロンとスイカの間くらいの大きさがある。初めて見た時には、そんなミカンがあることが信じられず、白昼夢だったのかな? としばらく思っていた。

 ここではその晩白柚が、六個入りで箱に入っていたりする。さすが名産地、と感心した。

 お昼は「CAFÉ LA PAIX」でカレー。チャツネ味の強い甘口だった。熊本にはずいぶん沢山おしゃれなカフェがあって驚く。東京ほど地価が高くないから、個人が起業しやすいのだろうか。何にせよ羨ましい。

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